Subject:
詩篇142篇「143篇とのつながり」
From:
+shinya@kanno.com
Date:
2006/07/11 11:48
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

+ちゃんくんです。

詩篇142篇「143篇とのつながり」を見ました。

142篇と143篇は出だしから似ている。
この二つの詩篇は私は主に叫ぶというところから詩が始まる。

142篇は構造的には140篇に似ているが、内容としては143篇に似ている。
142篇の7節と140篇の13節はまったく同じ救いである。

143篇の2節で生ける者はだれ一人、あなたの前に義と認められないと言っている。
これを裁判の話として考えることができる。
ある人は142篇の4節の右を見てくださいは裁判の話をしているという言う。
ここに生ける者という言い方があるが、142篇では生ける者の地という言い方が5節にある。

142篇でも、143篇でも私のたましいの状態について書かれている。
143篇の3節ではたましいが暗いところにいる。
しかし、142篇の7節ではたましいを牢獄から連れ出してくださいということを願っている。
143篇の11節には私のたましいを苦しみから連れ出してくださいという言い方はある。

私の霊が私のうちで衰え果てたときというまったく同じ言い方が142篇の3節と143篇の4節にある。
しかし、そのあとにくるテーマが違う。
142篇では神様こそ道を知っている、143篇では私の心はこわばりましたということになっている。
しかし、143篇の8節には私の行くべき道を知らせてくださいという言い方もある。

142篇には出てこない一つのテーマが143篇にはある。
それは、私はあなたの御手のわざを思い出した、また、恵みを聞かせてくださいというテーマである。
御顔を隠さないでくださいというテーマも143篇にはある。

143篇では御名のゆえに私のたましいを苦しみから連れ出してくださいということになっている。
しかし、142篇の7節では私は御名に感謝しますということが結論である。
恵みによって敵を滅ぼしてくださいというテーマが143篇の12節にあるが、それの理由は私はあなたのしもべですということである。

142篇には私のたましい、霊しか出てこないが、143篇にはいつくしみ深い霊というのも出てくる。
142篇の5節であなたは私の避け所ということを叫んでいる。
また、143篇の9節では私はあなたに身を隠しますということを言っている。

142篇の中では穴ではなく、わなという言い方を使っている。
しかし、143篇では穴から救い出してくださいというテーマが何回か出てくる。

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+審也@カンノファミリー
 mailto:shinya@kanno.com
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