Subject:
最終編集による詩編の構造
From:
"+kanno@kanno.com" <kanno@kanno.com>
Date:
2006/07/17 13:16
To:
saiwainet@yahoogroups.jp
Reply-to:
saiwainet@yahoogroups.jp

+カンノパパです。

今週も、詩篇の編集構造に気をつけながら、詩篇のメッセージを正確に把握でき
るようにチャレンジしましょう。

カトリック大阪大司教区司祭 和田幹男 詩篇研究
http://www.mikio.wada.catholic.ne.jp/PSALMI_4.html

以下、抜粋

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詩編150編が無造作にではなく、何らか計画性をもって並べられているのでは
ないかという洞察に基づく。この洞察そのものは正しい。現在では、いっそう詩
編の本文に則して、その用語、構文など文学性における関連性に基づいて、神学
的思想内容の関連性を読み取るよう努力がなされている。

具体的に個々の詩編を解釈するとき、その詩編の内容を解明すると共に、その詩
編が詩編の書の文脈の中でもつ意味も解明する必要がある。個々の詩編の解釈に
あたっては、これまでなされてきた本文批判、新しい言語学からの再検討、伝統
的な文学批判、様式史批判、文学性を注目しての解釈など貴重な知識が蓄えられ
ている。それを踏まえた上で、詩編の書の前後の文脈の中で、それにその全体の
中で各詩編がもつ意味もあって、この観点からも検討されなければならない。さ
らにこの詩編の書がユダヤ教およびキリスト教という信仰共同体によって、いか
に受容され、活用されてきたか、見る必要もある。

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+カンノパパ