Subject:
詩篇143篇 しもべ(ケイヤ)
From:
"keiya@kanno.com" <keiya@kanno.com>
Date:
2006/07/18 12:13
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

こんにちは、+KeiyaKannoです。

この詩篇で詩人は自分のことを「しもべ」と呼んでいる。それで、他の詩篇で
「しもべ」という言葉を探し、しもべと呼ぶことにはどのような意味があるの
か、この詩篇における位置付けは何かを研究しました。

この言葉は詩篇の中の56節で使われている。

最初に使われている箇所は詩篇18篇の題である。そこで、ダビデのことを「主の
しもべ」と呼んでいる。しかし、この箇所は題であるので、本文で最初に使われ
ているのは詩篇19:11, 13だということが言える。この詩篇は神の被造物による
啓示と、みことばによる啓示の詩篇として有名である。さらに、そのみことばを
守ることによってしもべが戒めを受け、自分の罪を知り、赦されるということは
重要なテーマである。

次にでてくる詩篇27:9を読むと、しもべは神に依存しているものであるという印
象を受ける。この詩篇では神が共にいてくださり、主の家に住むことができれ
ば、敵から守られるということを主に歌っている。反対に主が御顔を隠されるな
ら、見捨てられてしまい、道が分からなくなってしまうのである。しもべは神が
いなければ生きていくことはできないものである。31:16でも同じように御顔を
向けてくださることを求めるのである。

「しもべ」の箇所を観てみると興味深いのは、37篇から68篇までは一度も使われ
ていないということである。69篇になるとまたでてきて、主の御顔が向けられる
ことを求め、それが向けられると主の地を相続することになるのである。

詩篇の前半にでてくるしもべの箇所だけだが、読んで気が付くのは一緒に「御顔
を向ける」というテーマが何度もでてくることである。しもべは神の御顔の前に
いて仕えているので、その御顔が向けられなくなるということは大きなさばきに
なってしまうのである。

-- +KeiyaKanno mailto:keiya@kanno.com O give thanks unto the LORD; for he is good; for his mercy endureth for ever. 1 Chronicles 16:34