Subject:
詩篇143篇「140-142篇とのつながり」
From:
+shinya@kanno.com
Date:
2006/07/20 11:03
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

+ちゃんくんです。

詩篇140-143篇のつながりを表にしました。

■140-143篇のことばのつながり

どの詩篇にも、祈りを聞いてください、敵は穴に落とそうとするというこの二つのテーマが出てくる。
141-143篇は祈りを聞いてくださいという言い方で詩篇が始まっている。
140篇はこの言い方では始まらないが、6節のところにこの言い方が出てくる。

詩篇の途中で私は神様に言いましたという言い方は142篇に似ている。
140篇、141篇、143篇、この三つの詩篇にはあなたは神ですという言い方が出てくる。
142篇の5節にはあなたは私の避け所という言い方が出てくるが、直接の言い方は出てこない。

140篇、141篇、142篇には正しい者と訳されるヘブル語の義人ということばが出てくる。
しかし、143篇には義によってという言い方しか出てこない。
140-143篇の中には三つの詩篇には出てくるけれど、あとの一篇に出てこないということがある。

御名という言い方も同じで、140篇、142篇、143篇の三篇には出てくるが141篇には出てこない。
その中で140篇と142篇は御名に感謝するという言い方になっている。

140-143篇の中には貧しい者、悩む者という言い方は140篇にしか出てこない。
140篇のこの貧しい者ということばが使われている箇所では神様の義について話している。

142篇を学んだときのように、4節は裁判の話をしているということが言える。
これは、143篇の2節の生ける者はだれひとり義と認められないという言い方とつながっているのではないか。

142篇は140篇と最後の言い方がまったく同じである。
実は142篇は140篇にも似ているし、143篇にも似ているということが言える。
構造は140篇に似ているが、言い方は143篇のほうが同じのたくさんある。

143篇の4節と142篇の3節には私の霊が私のうちで衰え果てたという同じ言い方がある。
前のところで貧しいものは140篇にしか出てこないと言った。
しもべという言い方は143篇にしか出てこないが、140篇の貧しい者と並行しているのではないか。

141篇と143篇は自分を吟味していることをあらわす言い方が出てくる。
例えば、141篇は彼らのうまいものを食べないように、143篇は私はあなたに信頼しますということである。
140篇と142篇では詩人が神様に~してくださいと願っているのが目立つ。

■140篇の構造

A 1 主よ。暴虐者から救え
  B 2-3 たくらみ.舌毒 セラ

A 4a 主よ。暴虐者から救え
  B 4b-5 たくらみ.落穴 セラ

A 6-7 私の願いを聞く
A 8 悪者の願い(たくらみ)がならない セラ

  B 9-11 暴虐者に毒・炭火・穴落
  B 12.13 悩者・貧者をさばき.
     キー 正者は主に感謝.直人は御前住む

■141篇の構造

1-2 呼 祈りがささげもの(いけにえ)
3-4 吟味:ことば.食べ物の罪から
5-6 吟味:訓練・懲らしめを正しく受ける
7-10  呼 詩人がいけにえ

■142篇の構造

A 1-2 呼ぶ.御前
   B 3-4 道にわな(道を知っている)
A 5 呼ぶ.私の分の土地
   B 6-7 迫害.正人が回りに.御名に感謝

■143篇の構造

1-2 真実・義によって.しもべ
3-4 たましいが暗所
5 思出ー御手
6 手差ー慕

7 霊滅.穴
8 恵ー信頼 行くべき道ー仰
9-10 救ー身避 みこころー霊
11-12 御名.義.恵みによって しもべ

1-2 神様   7 御心(×)
3-4 御心(×)  8 信・心
5 御心    9-10 信・心
6 信頼    11-12 神様

■140-143篇

聞 140 感謝・敵穴
聞 141 悔改・敵穴
聞 142 感謝・道地
聞 143 悔改・道地

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+審也@カンノファミリー
 mailto:shinya@kanno.com
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