Subject:
詩篇150篇「146-149篇とのつながり」
From:
+shinya@kanno.com
Date:
2006/09/13 12:29
To:
Saiwainet

+ちゃんくんです。

詩篇146-150篇のつながりを見ました。

■それぞれの詩篇の構造

・146篇

A 1-2節 とこしえに賛美する民
 B 3-7節 君主に信頼しないー創造主に信頼せよ
 B 8-9節 悪者は滅びるー主は救い主
A 10節 とこしえに王である

最初は二つの分け方が考えられるということだったが、1番の構造になった。
1番の構造だと一つ問題になるのが、10節の王と3節の君主の並行がないということである。

・147篇

A 1節 賛美
 B 2-6節
A 7節 賛美
 B 8-11節

A 12-14節 賛美×2 内子 境麦
 B 15-16節 ことば、雪
 B 17-18節 氷、ことば
A 19-20節 ことば×2、国なし

これらの構造を大きく分けると1-6節、7-11節、12-16節、17-20節のようになる。

・148篇

A 1-4節 天において
 B 5-6節 命令、創造
A 7-12節 地において
 B 13-14節 賛美、栄光


この分け方は非常に簡単である。
なぜなら、まったく同じ言い方が1節と7節、5節と13節に出てくるからである。
前半は天において、後半は地においてというつながりになっている。

・149篇

A 1-2節 歌、造民
 B 3-4節 歌、愛民
A 5-6節 聖徒の栄光、戦い
 B 7-9節 復讐、聖徒の誉れ

3節の頭にキーがあるので、ほとんどの人は1-3節、4節のようにわける。
149篇では神様が民を祝福して、聖徒が敵を呪っているというような関係になっている。
前半はABABということばの順番で、後半はCDDCということばの順番になっている。

・150篇

A 1節 天の御座
 B 2-3節 偉大、歌
 B 4-5節 歌、大音
A 6節 地が天になる

ほとんどの人は1節、2節、3-5節、6節のように分ける。
なぜなら、1節はどこで、2節はどうして、3-5節は何で、6節はだれがということになっていると考えるからである。
3-5節を天の音として考えている。

■つながり

明らかにわかるのは、147篇と149篇、148篇と150篇がつながっていることである。
147篇と149篇は特に貧しい者にパンを与えるということでつながっている。
148篇と150篇はちょっと見るだけだと、ただ賛美せよと言っているように見えるが、そうではない。

148篇では民に角を与えてくださったというのがポイントとなっている。
150篇は天で神をほめたたえよということが命令されている。
しかし、148篇は天でも、地でも賛美せよということがはっきりしている。

このように考えるくると、146篇はどの詩篇とつながっているのかということになる。
147篇や、149篇は賛美せよというテーマも出てくるが、146篇では貧しい者にパンを与えるということしか出てこない。

148篇を学んだときに、わかったのは、角が天での支配をこの地で行うというテーマがあった。
146篇の6節に天、地、海とその中のいっさいを造った方というテーマがある。
このテーマにおいては146篇と148篇はつながっているのではないか。

-----------------------------------------------
+審也@カンノファミリー
 mailto:shinya@kanno.com
-----------------------------------------------