Subject: 詩篇89篇「ダビデ契約とのつながり」 |
From: "shinya@kanno.com" <shinya@kanno.com> |
Date: 2007/03/01 12:01 |
To: Saiwainet |
+ちゃんくんです。 詩篇89篇とダビデ契約(第二サムエル記7章、第一歴代誌17章)のつながりを見ました。 普通は、ダビデ契約というときに、サムエル記第二7章の方だけを思い出すが、実は歴代誌第一 17章にも同じものがある。 このダビデ契約はダビデが私はあなたのために家を造りたいと神様に言ったところから始まっ ている。 その願いに対して、神様はあなたの王座をとこしえまでも、堅く立てるということを約束して くださった。 その契約の中で、神様はもし、子孫が罪を犯したなら、杖とむちを持って、懲らしめるという ことも言われている。 このテーマは、詩篇89篇の30-32節にある。ここでも、むちと杖を持って、さばくということを 言っている。 89篇とその他の二つの契約の箇所の違いは、89篇には「住まい」を現すことば、もしくは話が 出てこないということである。 最初にも言ったように、ダビデ契約(サムエル記第二7章、歴代誌第一17章)は住まいの話から 始まっている。 ということになると、89篇にあるべき、住まいの話はどこにあるということになるのか。 では、第二巻との終わりのときと同じように、次の巻の最初の詩篇を見ることにする。 すると、驚くことに、第四巻は「神様は代々にわたって住まいです」というテーマから始まっ ている。 第三巻も、その他の巻と同じように、最後のあるべきテーマが次の巻にあるということになっ ている。 90篇と「人はむなしい」というテーマが一番大切かのように考えてしまいがちだが、実は、 「神様はとこしえに住まい、神である」ということが一番のポイントとなるテーマである。 ダビデはサムエル記第二7章、歴代誌第一17章のところで、「私がいったい何者だというので、 私をここまで導いてくださったのですか」と神様に聞いている。 このテーマは90篇でも目立つテーマだが、89篇の47節にもある。 また、サムエル記や、歴代誌のダビデ契約の方でも、「あなたは民の前から敵を追い払い、恐 るべきことを行われた」と言っている。 それに、「あなたの他に神はありません」とも言っている。この言い方は、89篇の6節のちょっ と違う言い方というものである。 このように見てくると、89篇は第三巻の終わりにふさわしい詩篇であることがもっとはっきり しとしてくる。-- +審也@カンノファミリー mailto:+shinya@kanno.com