Subject:
詩篇120篇「研究についての説明」
From:
"shinya@kanno.com" <shinya@kanno.com>
Date:
2007/06/04 11:47
To:
Saiwainet

+ちゃんくんです。

詩篇120篇の研究についての説明です。

120-134篇までの15篇は「都上りの歌」という題がつけられている詩篇である。
都上りの歌というときに、バビロンからエルサレムに帰るということと、主を礼拝するために
エルサレムに上るということのどちらかということである。
しかし、主を礼拝するためにエルサレムに上るというのは、バビロンからの連れ出されたとい
うことを記念している。

都上りの歌と言われる最初の詩篇の120篇では、1節の「苦しみのうちに主を呼ぶと、主は答え
てくださった」ということが、大切なテーマである。
この言い方を聞くときに、ちゃんくんの場合は、出エジプト記の最初を思い出す。
出エジプトのストーリーはこの言い方から始まる。(出エジプト記2章23-25節)

120篇の後半で、平和と戦いという並行がある中で、1-4節では、偽りに対して、呼ぶと答える
というのが真実になっている。
呼ぶと答えてくださるということは、聖書の中の預言者たちの戦いの一つである。
例えば、列王記第一18章でエリヤも神様を呼ぶということで、バアルの預言者たちと戦っている。

私たちが、神様は呼んだら答えてくださると信じるときに、本との平和というものが与えられる。
そのような意味で、エルサレムは特別に主を呼ぶ場所であるということが言える。
ソロモンは、神殿奉献の祈り(列王記第一8章、歴代誌第二6章)の中で、エルサレムに向かっ
て祈るときに、答えてくださいと祈っている。

「呼ぶと答える」というテーマは特に、詩篇の第一巻の中で強調されているテーマで、ほとん
どの詩篇に出てくる。
反対に、この言い方が出てこない詩篇のほうが少ないぐらいである。
神様は私たちが苦しんでいるということを知っているが、私たちが呼ばなければ、神様は助け
てはくださらない。

-- +審也@カンノファミリー  mailto:+shinya@kanno.com