Subject:
エペソ人への手紙「いつも喜んでいなさい」
From:
Shinya Daniel Kanno
Date:
2010/01/27 7:52
To:
Saiwainet

「いつも主にあって喜びなさい」 菅野審也 2010.01.27

この手紙を送られているピリピの人たちはキリストを宣べ伝えたことによって苦
しみにあったために、十字架を恥だと思ってしまった。そのため、パウロは手紙
を書いて、彼らを励ましている。では、パウロが教えているあらゆる境遇に対処
する秘訣とは何なのか。また、苦しい時にこそどうあるべきだと教えているのか。

パウロはまず前半の1-2章で「愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよい
よ豊かになり、真にすぐれたものを見分けることができるように」、「キリスト
の日には純真で非難されるところがなく、イエス・キリストによって与えられる
義の実に満たされている者となり、神の御栄と誉れが現わされますように」とい
う二つのことを祈り、次に、自分は苦しいときにどのように歩んできたのかを模
範を示している。
パウロは、投獄されたときにこそ、主にあって確信を与えられ、大胆に神のみこ
とばを語ることができ、自分が投獄されたことによって、キリストが宣べ伝えら
れたことを喜んだ。また、キリストご自身の模範、テモテとエパフロデトの模範
を通しても、キリストを宣べ伝えるのには苦しみをともなうものであり、そのと
きにこそ、その苦しみを誇りだと思うべきであることを教えている。

そして、後半の3‐4章では「最後に、兄弟たち」と呼びかけて、ピリピ人への手
紙のポイントとなる一つの歩み方について教えている。それは、この手紙に17回
ほど出てくる「喜ぶ」ということであり、3章1節で、そして4章4節で、パウロは
「喜びなさい」と彼らに命令している。
「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの
寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。何も思い煩わない
で、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがた
の願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる
神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」

「いつも主にあって喜ぶ」こと、「一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わ
せ、志を一つにして、自分のことだけではなく、他の人のことも顧みりる」。こ
れこそが、パウロが教えている飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏し
いことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣である。

-- Shinya Daniel@KannoFamily  mailto:+shinya@kanno.com :)