Subject: ピリピ人への手紙「あらゆる境遇に対処する秘訣」 |
From: Shinya Daniel Kanno |
Date: 2010/01/28 7:34 |
To: Saiwainet |
「あらゆる境遇に対処する秘訣とは」 菅野審也 2010.01.28 ピリピ人への手紙は、十字架を恥だと思うようにと誘惑され、一致を乱そうとす る苦しい状態にあるピリピの人たちを、「愛が真の知識とあらゆる識別力によっ て、いよいよ豊かになり、真にすぐれたものを見分けることができるようになり ますように」、「キリストの日には純真で非難されるところがなく、イエス・キ リストによって与えられる義の実に満たされている者となり、神の御栄えと誉れ が現わされますように」という二つの祈りで、励ましている手紙である。では、 パウロは苦しい時にどうあるべきだと励まし、教えているのか。また、パウロが 心得ているあらゆる境遇に対処する秘訣は何なのか。 ピリピ人への手紙は全体を四つの段落に分けることができ、そのうちの最初の二 つは、パウロ自身、またキリストやテモテ、エパフロデトの模範を用いて、苦し い時に「どのように」歩むべきかを述べている。パウロの模範とは具体的には、 投獄されたことによって、主にあって確信を与えられ、恐れることなく、大胆に 神のことばを語るようになったということであり、あらゆるしかたでキリストが 宣べ伝えられていることを知り、喜んでいるということである。この模範は、神 のあり方を捨て、仕える者の姿を取り、人間と同じようになって、十字架の死に まで従い、高く上げられたキリストの模範に基づくものである。 続く残りの二つの段落では、「何を」喜ぶべきで、宣べ伝えるべきであるかが教 えられている。後半は「最後に、私の兄弟たち。主にあって喜びなさい」という 命令から始まる。「喜びなさい」という命令はピリピ人への手紙全体をもまとめ ることのできる非常に大切な命令で、「喜び/喜ぶ」ということば自体は17回ほ ど出てくる。では、パウロは苦しい時にこそ何を喜ぶようにと命じているのか。 復活の栄光、そして平和の神様がともにいてくださるという二つのことばでその 喜ぶ内容についてまとめることができる。 私たちには、キリストを得、信仰に基づいて、神から与えられる義を持つことが できること、国籍が天にあって、そこからキリストが救い主としておいでになる という望みがあるため、苦しい中にあってもいつも喜ぶことができる。また、パ ウロは苦しい時にこそ喜ぶようにと命令し、励ますことができる。「主にあって 喜ぶこと」これこそがパウロが教えている貧しさの中にも豊かさの中にも、飽く ことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処す る秘訣である。 「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの 寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。何も思い煩わない で、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがた の願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる 神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれま す。」ピリピ人への手紙4章4-7節-- Shinya Daniel@KannoFamily mailto:+shinya@kanno.com :)