Subject:
テサロニケ人への手紙Ⅱ<励ましの手紙と祈りの関係>
From:
Kento Aoki
Date:
2010/02/25 9:22
To:
saiwainet@yahoogroups.jp
CC:
kento@arkios.co.jp, Shinya Daniel Kanno <shinya@kanno.com>

テサロニケ人への手紙Ⅱ
 
<励ましの手紙と祈りの関係>
 
 テサロニケ人への手紙の第二はパウロ、シルワノ、テモテの3人からテサロニケ人への手紙である。この手紙の中で彼らは何回か自分たちがテサロニケの教会のために祈っていると言って祈りのことばを挿入している。そこには手紙の本文、そして祈りといった順番が何回か繰り返されているが、どの祈りもその前の手紙の本文と関係が無い訳ではないだろう。そこで、今回はそれぞれの祈りとそれに対応する本文との関係を見てみた。
 
 第二の手紙における祈りは1章11-12節、2章16-17節、3章5節、3章16節の四箇所である。
 
1.第一の祈り(1:11-12)
 最初の祈りでは「召しにふさわしい者とされる」、「善を慕うあらゆる願いと信仰の働きを全うされる」、「栄光を受ける」の三つが祈られている。
 「召しにふさわしい者とされる」のは4-5節に書かれる今苦しみを受けているテサロニケの教会が神の国にふさわしい者とされるようにという祈りだ。
 次に「善を慕うあらゆる願い」とは5節や7節の「神の正しいさばき」を待ち望む意味での願いである。裁きのときまでこの望みを持つことで安息が与えられる(7節)、が「信仰の働きを全う」することの意味だろう。
 そして、これら2つの祈りは主の日(7-10節)に「栄光を受ける」ためであるのだ。
 
2.第二の祈り
3.第三の祈り
4.第四の祈り
 
 パウロ、シルワノ、テモテの祈りはこうして注意深く見ることでとても的確で具体的にテサロニケの教会に必要とされていることについて祈っていることが分かるだろう。そして、その祈りにおける例えば1章の「教会の働きを全うしてくださるように、それは主イエスの御名があがめられるため」(12節)という論理立った理由付けもさすがである。これは兄弟のためにささげる神の御心を求める祈りの模範としてわれわれが見習うべきものではないだろうか。