Subject:
テトス:「良いわざ」
From:
Miwaza Jemimah
Date:
2010/04/14 6:58
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

パウロはテトスに送ったこの手紙において、長老たち、老人たちや若い人々、そして奴隷等、具体的な対象を設定したうえで、彼らのあるべき姿について実に約45個もの項目(重複有り)をもって命令している。それらの命令の中で共通しているキーワードの一つは「良いわざ」なのだが、この言葉は実は7回も使われている。では、パウロがこの手紙を通して教えている「良いわざ」とは何なのだろうか?では、長老や監督等、それぞれの役職や年齢層に教えられている「良いわざ」とは何か具体的に分析してみる事とする。

この手紙を受け取ったテトスはクレテで働きをしていた、ということが1章5節「私があなたをクレテに残したのは…」というパウロの発言から分かる。その働きの一つは、同じ1章5節で言及されているとおり、長老たちを任命することであった。そこで、その働きを果たすためにも、パウロはどのような人々が長老に相応しいのか、ということを具体的な特徴を挙げることによってテトスに命じている。その命令は1章6節に書かれているのだが、続く7-9節では監督に対する命令が書かれているので、6-9節を「教会のリーダーたち」に対する教えとまとめて見てみよう。まず、彼らにこれらの命令がされている理由とは、彼らが正しい教えをするためである。つまり、教える彼らがまず信仰者としてふさわしい者でなければ、リーダーではない者たちに対して教える事ができないからである。

- 「良いわざ」を行う事はテトスへの手紙の問題解決

- 長老

・非難されるところがない
・ひとりの妻の夫
・不品行を責められることがなく、反抗的ではない子供

- 監督(神の家の管理者)

・非難されるところがない
・わがままでない
・短気でない
・酒飲みでない
・喧嘩好きでない
・不正な利を求めない

・旅人をよくもてなす
・善を愛する
・慎み深い
・正しい
・敬虔
・自制心
・教えにかなった信頼すべき御言葉を守っている

- 不信仰な人々

- 老人達

・自制
・謹厳
・慎み深い
・信仰と愛と忍耐において健全

- 年をとった婦人たち

・敬虔
・悪口を言わない
・大酒のとりこでない
・良いことを教える者

- 若い婦人たち

・夫を愛する
・子どもを愛する
・慎み深い
・貞潔
・家事に励む
・優しい
・夫に従順である

答え:神のことばがそしられない

- 若い人々

・思慮深い
・良いわざの模範となる
・教えにおいて純正
・威厳
・非難されるところがない健全なことば

答え:敵対する者が恥じ入る

- 奴隷

・すべての点で主人に仕える
・満足を与える
・口答えをしない
・盗みをしない
・真実を現す

答え:神の教えを飾るようになるため