Subject:
ヘブル:「メルキゼデクとは誰か?」
From:
Miwaza Jemimah
Date:
2010/04/27 6:43
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

5章6節に登場するメルキゼデクという人物だが、彼についてはヘブル人への手紙では引き続き、6章から7章にも書かれている。実は、この人はこの書物に8回も出てくるのにも関わらず、旧約聖書では創世記14章の彼が登場するストーリーの一度以外には、聖書に書かれていない、というある種、謎の人物なのだ。詩篇110篇4節にも彼の名前は出てくるのだが、「あなたは、メルキゼデクの例にならい、とこしえに祭司である。」という文脈の中であり、実際に彼がどのような人物であったのか等ははっきりしない。ただ、詩篇110篇においてもヘブル人への手紙においても「メルキゼデクに等しい祭司」という言い方が繰り返されており、実に6回もその言い方がでてくるのだから、彼が大切な登場人物の一人である事は明白である。では、メルキゼデクとは誰なのか?彼は聖書全体のストーリーにおいてどのような役割を果たすものなのか、ヘブル書を通して分析してみる事とする。