Subject:
ヘブル:「御使いについて」
From:
Miwaza Jemimah
Date:
2010/05/18 6:49
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

御使いについて

御使いはヘブル人への手紙に13回も登場する。これは、75回も言及されている黙示録を除けば、手紙の中で御使いについて一番多く書かれている箇所である、という事になるのだ。では、この手紙から私たちは御使いについて何を学ぶことができるのだろうか?そもそも御使いとは何なのか?

御使い(主の使い)が初めて聖書のなかで登場したのは、創世記16章のハガルのストーリーにおいてである。この中で御使いは、ハガルの子孫について預言の言葉のようなものを伝える役割をしている。自分の主人サライに追い出されたハガルに、彼女の子孫が大いに増えるということ、また彼女自身もみごもっていることを告げられた。実は、アブラハムとサラに子供が与えられる、と告げたのも御使いである。このように、創世記には御使いが直接人に現れ、大切な事柄を告げる、という箇所が何度かあるが、彼らが伝えるのは祝福に関することだけではない。御使いたちはソドムとゴモラに対するさばきについて、アブラハムにもロトにも現れたのである。

実は、アブラハムに子供が与えられることを告げた三人の者たちについては、「御使いであった」ということはストーリーの中では明言されていない。しかし、ヘブル13章2節の「旅人をもてなすことを忘れてはいけません…ある人々は御使いたちを、それとは知らずにもてなしました。」という箇所、また、創世記19章1節の「そのふたりの御使いは…」という言い方から、アブラハムの元に来た三人の者たちが御使いであったことが明白になる。

では、ハガルのストーリー以前の御使いに関しては聖書にどのように書かれているのだろうか?御使いの創造について等は具体的に書かれていないのだが、もし、ヨブ記38章7節等に書かれている「神の子」というのが御使いを指しているのであれば、創造の経緯を見て喜び叫んでいた、ということがわかる。ただし、この「神の子」が果たして「御使い」の事を指しているのかどうかは定かではない。

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