Subject:
ペテロへの手紙第一「信仰の試練」
From:
Mikuni Kanno
Date:
2010/06/14 18:31
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

ペテロへの手紙第一「信仰の試練」 2010/06/14

■選ばれた人々の問題:

ペテロは、ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散って寄留している、選ばれた人々に手紙を書いている(1:1)。彼らはまた、「旅人」であり、「寄留者」であると言われている(2:11)。ペテロが手紙を書いているのは、信仰の試練の中にいる彼らを励ますためである。

■苦しみと喜び:

この手紙を受けている人々は信仰の試練の中にありながらも、大いに喜んでいる(1:6)。なぜ彼らは苦しみの中にあっても喜ぶことが出来るのか。それは、「たましいの救い」を得ているからであり、栄えに満ちた喜びにおどっている(1:8-9)。

苦しめられている時には、苦しめる者たちを恐れたり、心を動揺させたりしてはいけない。むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなければならない(3:15)。これは、苦しみの中で喜ぶことである。

キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです(4:13)。

■義のための苦しみ:

・人がもし、不当な苦しみを受けながらも、神の前における良心のゆえに、悲しみをこらえるなら、それは喜ばれることです(2:19)。
・罪を犯したため・・・
・善を行っていて苦しみを受け、それを耐え忍ぶとしたら、それは、神に喜ばれることです(2:20)。
・もし、あなたがたが善に熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう(3:13)。
・たとい義のために苦しむことがあるにしても、それは幸いなことです(3:14)。
・神のみこころなら、善を行って苦しみを受けるのが、悪を行って苦しみを受けるよりよいのです(3:17)。
・もしキリストの名のために非難を受けるなら、あなたがたは幸いです(4:14)。
・人殺し、盗人、悪を行う者、みだりに他人に干渉する者として苦しみを受けるようなことがあってはなりません(4:15)。
・キリスト者として苦しみを受けるのなら、恥じることはありません(4:16)。
・神のみこころに従ってなお苦しみに会っている人々は、善を行うにあたって・・・(4:19)

■キリストの模範:

・キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に従うようにと、あなたがたに模範を残されました(2:21)。
・ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても・・・(2:23)
・キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたはいやされた(2:24)。
・キリストも一度罪のために死なれました(3:18)。
・キリストは肉体において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ心構えで自分自身を武装しなさい(4:1)。

・肉体において苦しみを受けた人は、罪とのかかわりを断ちました(4:1)
・世にあるあなたがたの兄弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです(5:9)。

■苦しみと栄光:

・キリストの苦難とそれに続く栄光(1:11)
・死者の中からキリストをよみがえらせて彼に栄光を与えられた神(1:21)
・栄光と支配・・・(4:11)
・やがて現れる栄光にあずかる者(5:1)
・あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠を受けるのです(5:4)。
・あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます(5:10)。
→堅く信仰に立って・・・(5:9)

■Videoメモ:

・選ばれた人々へ→旅人寄留者たち。
・彼らは信仰の試練の中にある。
・今来ようとしている終わりの日にその苦しみが栄光に変えられることを待ち望んでいる。
・心を引き締め、身を慎んで終わりの日を待つ。
・栄光が表されることを待つ。