Subject:
2ヨハネ:「愛と真理を知っている人々へ」
From:
Miwaza Jemimah
Date:
2010/07/21 10:40
To:
saiwainet

ヨハネはこの手紙を「選ばれた夫人とその子どもたちへ」と書き送った。その目的とは、彼らに命令を書き送るためであった。その命令とは、6節に書かれているとおり、お互いを愛し合うことである。ヨハネがこの手紙を「私はあなたがたを本当に愛しています」という言い方から初めているのも、まず彼がお互いを愛し合う事の模範となるためであった、と言えるであろう。

なぜ、ヨハネは彼らを愛していたのか?それは、彼らもヨハネと同じ真理のうちを歩んでいる者たちだったからである。その真理とは、神様から与えられた命令の事であり、神に対する愛、また兄弟に対する愛こそがそれなのだ。つまり、真理を知っている者は、お互いを愛し合う、という命令を守る者でもあるということである。

この真理についてはヨハネは第一の手紙においても書い通りである。1ヨハネ2章7-8節ではこの命令がすでに与えられ、持っていた古い命令であるが、新しい命令として書き送る、とヨハネは言った。ここで興味深いのは、ヨハネ1章5節では同じ命令について「新しい命令を書くのではなく…」と書いていることである。しかし、それぞれの文脈から、どちらも同じ命令についてヨハネは話しているということは非常に明白である。

この命令は「御父の命令」というようにも呼ばれている。愛のうちを歩む、ということ、それが御父の命令を守ることなのである。それゆえ、ヨハネは3つの手紙を通して、この命令について書き、神様に対する愛と互いを愛し合う事という真理について教えたのである。そして、この手紙を含むの3つのヨハネによる手紙が、どれも「子どもたち(1ヨハネ2:1,
2ヨハネ1:1, 3ヨハネ1:4)」に対して書かれている、という事からも愛についての命令が「御父の命令」であることが分かる。御父なる神様は、子である私たちへの愛の故に、この命令を与えてくださったのである。

...

惑わす者たちの問題