Subject:
ローマ人への手紙「ヘブル人への手紙とのつながり」
From:
Shinya Kanno
Date:
2010/10/04 14:12
To:
saiwainet

「ローマ人への手紙とヘブル人への手紙のつながり」 菅野審也 2010.10.04

聖書全体、旧約聖書それぞれに書物の並んでいる順番に意味があり、構造がある。これらが無意味に並んでいるようなことは絶対にない。それと同じように、ローマ人への手紙を要する新約聖書にもちゃんと構造があり、さらに、手紙と呼ばれるグループの一番最初にローマ人への手紙が位置しているのにももちろんはっきりとした意味がある。

聖書には「手紙」は全部で21個もあるが、そのうちの13個はローマ人への手紙も含め、パウロが書いたものであるということがはっきりと分かっており、差出人が一環しているものである。しかし、残りの8個は、誰が差出人であるのかわからないものであったり、差出人が一環してないものである。パウロが書き送った13個の手紙はすべて前半にまとまっており、手紙というグループを大きく二つに分けるときには、ローマ人への手紙からピレモンへの手紙の13個と、ヘブル人への手紙からユダの手紙の8個という分け方になる。このような分け方で考えるときには、ローマ人への手紙と12個の手紙、ヘブル人への手紙と7個の手紙というように、非常に興味深い数字となっている。また、この大きく分けたときの二つは、善悪の知識の木といのちの木といういつもの枠組みでも考えることができ、特に、ローマ人への手紙が善悪の知識の木、ヘブル人への手紙がいのちの木であると言える。

このように、手紙というグループにあっては、ヘブル人への手紙がローマ人への手紙と同じように新しい段落の始まりの手紙であることから、それぞれ並行している手紙として考えなければならない。では、この二つの手紙のつながりは何なのだろうか。また、ヘブル人への手紙のつながりを通してローマ人への手紙についてさらに明らかにされることとは何なのだろうか。

-- Shinya Daniel@KannoFamily mailto:+shinya@kanno.com :)