Subject:
ピリピ人への手紙 模範
From:
Mikuni Kanno
Date:
2010/12/17 7:24
To:
saiwainet@yahoogroups.jp

ピリピ人への手紙 模範
 
この手紙の中で大きなテーマとなっているのが、「模範」である。一番初めにパウロの模範について書かれている(1:12-26)。
パウロはキリストのゆえに投獄されているが、大胆に神のことばを述べ伝えている。しかも、迫害の中で福音が述べ伝えられることを大いに喜んでいる。
これはキリストの栄光のすばらしさが現されるという望みに基づいている(1:20)。
なぜなら、生きることも死ぬこともキリストのためだからである。
 
このパウロが模範としているのは、キリストである。キリストの「十字架」の模範については1:27-2:11の段落で述べられている。
キリストは神の御姿であられる方なのに、「仕える」者となり、十字架の死にまで従われた。それゆえ、神はキリストを高く上げられた。
 
次にテモテとエパフロデトの模範が書かれている(2:12-30)。
テモテは子が父に「仕える」ように福音に奉仕してきた。これは、まさしくキリストの使える模範(2:7)に従ったものだといえる。
もう一人はパウロの兄弟、同労者、また戦友であるエパフロデトである。彼もまた「仕えた人」(2:25)である。彼はキリストのために死の危険をおかした。
 
このように偉大な模範を見るときに、どのように私たちがこの模範に従うかが重要になる。
なぜなら、パウロは3:17で「私を見習う者になってください。また、あなたがたと同じように私たちを手本として歩んでいる人たちに、目を留めてください。」と命じているからである。