Subject:
詩篇80篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2002/04/01 12:26
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+カンノケイヤです。

●テーマ

・神に歌え(1,2節)
・神を楽器によって賛美せよ(2,3節)
・神の命令(4,5節)
・神は助けてくださった(6,7節)
・神の言うことを聞け、聞かなかった(8,11,13節)
・神が満たす(10,16節)
・聞かなかった結果(12,14節)
・神を憎むならさばかれる

●構造

・1-7 喜び歌えという命令

    1-2a 声

      1a 喜び歌え
      1b 歓喜を上げよ
      2a ほめ歌を上げよ

    2b-3 楽器

      2b 太鼓を打ち鳴らせ
      2c 竪琴を心地よい琴と共に
      3 角笛を吹き鳴らせ

    4-5a これを命令として与えた
    5b-7 神は答えて助けてくださった

・8-16 他の神々があってはならないという命令

    A 8,9 他の神々ではなく主の言うことを聞け
        B 10a 神がエジプトの地から導いた
            C 10b 神が満たす

    A 11 主の言うことを聞かなかった
        B 12-15 自分で道を歩むということと、その結果
            C 16 神が満たす

●100文字説明

神を礼拝せよと異邦の神を礼拝するなという2つの命令が主にある。そして神の声を
聞かなかった民は助けられず、敵からも救われなかった。しかし、神は助けてくだ
さった。

●問い

・79篇で「御顔を照り輝かせて」とあるが、この詩篇の命令の話とどのような関係が
あるのか?周りの詩篇との関係は?
・15節の憎む者とは誰か?どうしてこの憎む者をさばく話がでてくるが?
・なぜ、十戒の第1戒と第2戒だけがここにでてくるのか?
・賛美と命令を守るなどの話の関係は?
・「神がエジプトの地から連れてきた」と言っているのに、12,13節で自分の道を歩
んだと言っているのか?

●気が付いたこと

・16節の「岩の上にできる蜜」という言い方は申命記32:13のモーセの最後の歌の中
にある。これはどこにいても神が養ってくださることである。歴史的にはこのことは
書いていないが、似ていることは、岩から水がでてくるということである。
・8,11-14節は詩篇78:1-8を思い出す。
・9節の言い方はまさに十戒の第2戒の言い方である。
・10節の言い方は十戒の始まりの言い方である。
・ぼくはこの詩篇全体のテーマが「命令」であると考えた。そしてその中を「賛美せ
よ」という前半と「他の神を拝むな」という後半に分けたが、この2つのテーマは一
見つながらないように見える。しかし、この2つは礼拝においてつながっている。前
半では肯定的に「礼拝、賛美せよ」というが、後半では「他の神を拝むな、異邦の神
を礼拝するな」と言っている。しかし、このように見るとある所がひっかかる。それ
は神が6,7,10節で助けてくださったと言っているのに、11-14で民は自分のしたいと
おりに歩んだと書いてある。その関係がつながらない。

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+カンノケイヤ@カンノファミリー
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