Subject:
詩篇83篇 研究のための下ごしらえ
From:
Date:
2002/04/15 11:43
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+カンノケイヤです。

●テーマ

・神よ行なってください(1節)
・敵が行なおうとしている(2節)
・敵が民に対して悪を計っている(3-8,12節)
・昔の異邦のリーダーのようにしてください(9-11節)
・敵を跡形もなく、早く滅ぼしてください(13-15節)
・敵が恥を見るように(16,17節)
・敵が神を知るように(18節)

●構造

1-8 敵の攻撃

    1-3 敵が悪い計画を建てているので、黙っていないで
        4 敵が「名を消そう」と言う
    5-8 悪い計画を建てている国々


9-18 さばきを求める祈り

    9-11 滅ぼされた国々のリーダー
        12 敵が「牧場を消そう」と言う
    13-18 敵が滅び、彼らが主を知るように

●100字文

国々は計画を建てて攻撃しているが、昔、滅ぼされた異邦の民のリーダーたちのよう
に滅ぼし、彼らが神を知るように。

●問

・なぜ、国々はイスラエルを滅ぼそうとしているのか?
・敵が滅びただけでこの詩篇の問題は解決するのか?
・どのようにして国々は神を知るのか?滅ぼされたら、知ることはできないのか?

●気が付いたこと

・1節の黙る、じっとしているは、詩篇82:8の立ち上がるの反対である。
・この詩篇は個人的な戦いではなく、国々とイスラエルの民の戦いの話である。
・この詩篇には国々の攻撃について詩篇2篇と似ているテーマがある。2:1-3で国々は
騒ぎ、ともに戦おうとして集まる。そして彼らは悪だくみをしている。これは83:1-5
と同じである。
・13,14節で詩人は敵が吹き飛ばされるようにと祈り、敵の滅亡を求めるが、この言
い方は詩篇1:4の悪者に対することと同じである。
・18節の「全地が主を知る」というテーマは預言書、特にエレミヤ書に「~なる時、
私が主であることを知ろう」という言い方ででてくる。

--------------------------------
+カンノケイヤ@カンノファミリー
mailto:keiya@kanno.com
--------------------------------