Subject:
6節の名前の歴史的背景(謙人)
From:
"Kento Aoki" <kento@mikunikensetsu.com>
Date:
2002/04/17 13:48
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、謙人です。
6節の歴史的背景を見ました。

「エドムの天幕のものたち」

エドムという言葉の意味はヘブル語で「赤い」という意味です。
エドムという言葉は聖書の中に82回、詩篇の中には7回出てきます。
最初に出てくるのは創世記25:30のエサウが狩から帰ってきて、ヤコブに長子の
権利を売るところです。ここのエドムと言うのはエサウの事で、エドムというのはエ
サウの子孫だということがわかります。

申命記2章でイスラエルがエジプトからでて、カナンの地をとおるとき、神様はイス
ラエルにエドム人に対して戦ってはならないといわれます。なぜならエドム人はイス
ラエルの同族で、イスラエルの先祖ヤコブの兄弟だったからです。また、エドム人は
セイルの山地に住んでいます。エドム人のすんでいるセイルはイスラエルの南のほう
にあり、後にダビデ、ソロモン、アマツヤなどの時代にイスラエルに支配されます。
しかし、捕囚時代にイスラエルに攻撃してきたのはこのエドム人でした。

「イシュマエル人、ハガル人」

イシュマエルという言葉の意味はへブル語で「神は聞かれる」という意味です。
イシュマエル人は創世記25:12-17にあるように、エジプトとイスラエルの間に住ん
でいます。また、彼らは自分のすべての兄弟たちに敵対してすんでいたとあります。
あまり出てくる聖書箇所がなくよくわかりませんでした。また、ハガル人とイシュマ
エル人は同じです。なぜならイシュマエルはハガルの子供だからです。

「モアブ」

モアブという言葉の意味はよくわかりません。
モアブはイスラエルと血縁関係にあります。モアブはロトの子孫で、ロトはアブラハ
ムの子孫だからです。
モアブの先祖はロトですが、ロトが知らないうちに自分の娘が自分と寝てできた子供
です。ロトの子孫はモアブだということは申命記2:9ではっきりといわれます。そ
こでわかるように、モアブはアルの地に住んでいました。モアブはイスラエルと同族
だという関係もあり、イスラエルとは関係が深かった国です。
イスラエルの王であったダビデの祖先はモアブからきたルツです。また、このモアブ
はアモン人とも親類関係です。(創世記19:38)

以上です。