Subject:
詩篇86篇 研究のための下ごしらえ
From:
Date:
2002/05/13 14:01
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+Keiya Kannoです。

●テーマ

・祈っているので答えてください(1,3,6,7節)
・私はちりにすぎない(1,節)
・たましいの救い(2,4,13節)
・神を恐れる(2,節)
・しもべの救い(2,4,16節)
・神は恵み深く、あわれみ深い(5,15,17節)
・主は偉大な方である(8,10節)
・国々が主を賛美する(9,節)
・道に導いてください(11,節)
・主に感謝し、主をあがめる(12,節)
・主を認めていない(14,節)
・敵が恥を受ける(17,節)

●構造

A 1-4 しもべのたましいの祈りを聞き、救ってください
    B 5 神はいつくしみ、赦し、恵み深い
        C 6-7 苦難の日に祈りを聞いてください。
            D 8 神の偉大なわざ
                X 9 国々が賛美する
            D 10 神の偉大なわざ
        C 11-13 祈りが聞かれた
    B 15 神はあわれみ、情け深く、怒らず、恵み深く、まことである
A 16-17 しもべにいつくしみを行なってください

●構造の説明

最初のAで詩人は「たましい」を強調している。そしてその「祈りを聞いてくださ
い」と言っている。それに対して反対のAは救いを求める部分は短く、「たましい」
の話、「祈り」の話などはない。しかし、救いを求める理由と確信がある。また最初
のAの最後に「たましいは仰いでいる(図1)」とあるが、最後のAでは神が「御顔を
向けてくださる(図2)」とある。

Bの部分は誰が見ても対比されていると似ているということが分かる。

最初のCは祈っている状態だが、あとのCでは祈りが聞かれてあがめている。

Aのところで詩人はちりにすぎないと言っていたが、Dでは神の偉大さについて話して
いる。

●100字文

この詩篇で2つのことが強調されている。1つは詩人はとても弱く、悩み、貧しいとい
うことで、もう1つは神は偉大で、みわざを行なわれる方であるということである。
そのような偉大な神なので、ちりにすぎない私たちに恵み深くしてくださる。

●問い

・私の心を一つにするとはどのような意味なのか?どのようなことを願っているのか
?(11節)
・なぜ、詩人は自分のことを「しもべ」と呼んでいるのか?この詩篇でこの言い方が
よく使われているのはなぜか?
・なぜ、敵は攻撃しているのか?どのような目的があって詩人を殺したいのか?

●気が付いたこと

・5節と15節は同じような言い方をしていて、出エジプト記34:6,7を思い出す。
・この詩篇には「キー」がたくさんでてくる。それも同じ節の中ということが多い。

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+Keiya@Kanno Family
E-mail: keiya@kanno.com
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