Subject: 門を詩篇の中から(謙人) |
From: "Kento Aoki" <kento@mikunikensetsu.com> |
Date: 2002/05/23 13:48 |
To: <saiwainet@egroups.co.jp> |
こんにちは、謙人です。 「門」を詩篇の中から探しました。 詩篇9:13-14 主よ。私をあわれんでください。私を憎むものからくる私の悩みを見てください。主 は死の門からわたしを引き上げてくださる。 私は、あなたのすべての誉れを語りつげるために、私はシオンの娘の門で、あなたの 救いに歓声を上げましょう。 コメント:ダビデはこの詩篇で敵を滅ぼしてくださいということと、神のわざを語り つげ、感謝するということを言っている。この箇所は主は死の門から自分を救い出し てくださると確信し、シオンの娘の門で神の救いに歓声を上げるというところであ る。また、この箇所は詩篇でシオンという言葉と門が同じ節にでてくる2箇所のうち の1箇所である。 詩篇24:7、9 門よ。おまえたちのかしらをあげよ。永遠の戸よ。あがれ。栄光の王が入ってこられ る。 コメント:この2箇所はまったく同じで、詩篇9章と同じように2箇所が同じ詩篇に でてきて、節も近い。ここの7,9節の間は栄光の王についての話で10節も同じよ うに栄光の王とは誰かという話が出てくる。そして、栄光の王とは誰かというときに それは万軍の主、強い力ある神というように言われていて、神の偉大さが強調されて いる。またこの詩篇と87篇のつながりはいくつかある。それは主の山という話とヤ コブの一族についてである。この二つのことはいっしょにでてきて、すべてをつくら れた主の山に誰が登りえようかと言った後に神から祝福、義を受けた一族ヤコブとい うようにでてくる。主から祝福を受けたヤコブの一族というのは87篇のヤコブの住 まいにまさってという話につながる。87篇ではシオンに対する神の愛はそれほど強 調されている。 詩篇69:12 門に座る者たちは私のうわさ話をしています。私はよいどれの歌になりました。 コメント:この箇所でダビデは神に助けを求め、恥を見させないように願う。また、 この詩篇には87篇とつながりが何個 かある。それは書き記す(登録)、神はシオンを救うなどである。書き記すは悪者が 正しい者と並べて書き記されないようにというところで使われていて87篇の神が異 邦の国々をも救われるという話と反対の意味である。神はシオンを救うという話は8 7篇と同じである。 詩篇100:4 感謝しつつ、主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。主に感謝し、みなをほめた たえよ。 コメント:この詩篇は全体的に、神への感謝の詩篇である。詩人は神の恵みに感謝 し、みなをほめたたえよと言っていて、主の門、いわゆる神の家に入れといってい る。神の家という話は87篇にある神の基の据えられたシオンとつながっている。 詩篇107:18 彼らの魂は、あらゆる食物を忌み嫌い、彼らは死の門にまで着いていた。 コメント:この詩篇も神への感謝の詩篇である。詩人は神はどのようなときに助けら れたかを話していて、この箇所はその一つである。ここで神は愚か者、イスラエルを 死の門から救われたといっている。 詩篇118:19、20 義の門よ。私のために開け。私はそこから入り、主に感謝しよう。これこそ主の門。 正しい者たちはこれより入る。 コメント:この詩篇はまさに主への感謝の詩篇で、神は国々、敵から私を救ってくだ さったといっている。またこの詩篇には5回も恵みという言葉が出てくる。 詩篇122:2 エルサレムよ。私たちの足は、おまえの門のうちにたっている。 コメント:この詩篇はエルサレム、神の家に登っていくことについての詩篇である。 ここでダビデは神の家にいけることを喜び、感謝している。国々も神の宮に登ってく るという話が出てきて、それは87篇の国々についての話に似ている。 詩篇127:5 幸いなことよ。矢筒をその矢で満たしている人は。彼らは、門で敵と戦うときにも、 恥を見ることがない。 コメント:この詩篇はソロモンによる都のぼりの詩篇で、主はすべてを供えてくださ るということを言っている。この5節は子供についての話であって子供たちは主の賜 物だということを言っている。 詩篇147:13 主は、あなたの門のかんぬきを強め、あなたの中にいる子らを祝福しておられるから だ。 コメント:この詩篇もまた神に対する感謝の詩篇で、神はイスラエルを集めてくださ るといっている。また神の国々への裁きについての話も出てくる。主は御恵みを待ち 望むものを愛され、この世の力は愛されないという話も出てくる。 全体的なコメント:詩篇の中で門は大体三つの使われ方があった。それは死の門、私 たち人間の町の門、もう一つは神の家の門である。この中でも一番よく使われていた のが神の家の門である。神の家の門として使われる詩篇のほとんどは感謝の詩篇であ り、神の家、都に行くという話が多かった。87篇も賛歌、感謝の詩篇であるのでそ ういう意味ではつながる。しかし、87篇との直接的なつながりというのはよくわか らなかった。 以上です。 よろしくお願いします。