Subject:
詩篇88篇 研究のための下ごしらえ
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Date:
2002/05/27 12:21
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+Keiya Kannoです。

●テーマ

・私はずっと祈っている(1,2,9,13節)
・私は悩んでいる(3,7,9,15節)
・私は穴の中、暗い所にいる(4,5,6節)
・怒りが波のように襲ってくる(7,16,17節)
・親友からでさえ離されている(8,18節)
・私が死んでも神には何の意味もない(10,11,12節)

●構造

A 1-3 私は御前で祈る
    B 4-6 私は穴にいる
        C 7-8 激しい怒りにより、親友と離されている

A 9 悩んでずっと祈っている
    B 10-12 死んだものは賛美しない
A 13-15 死にそうに悩んでいるので祈る
        C 16-18 怒って、愛する者から遠ざけれられている

●100字文

詩人は一日中、穴、墓、暗い所から祈っている。詩人がいる所の上にはずっと神の怒
りがある。

●問い

・なぜ、神に怒られ、死人、親友にまでも見捨てられているのか?この詩人はどのよ
うな罪を犯したのか?
・この詩篇で「穴」、「墓」と言われているものは実際に穴があるわけではないの
で、どのようなものを指しているのか?
・詩人の解決はないのか?どのようなことがこの詩篇の解決なのか?

●気が付いたこと

・この詩篇は最初から最後まで自分の状態を訴えている。このような詩篇はめずらし
く、このようなすごい状態にあってもほとんどの詩篇は解決で終る。

・この詩篇には「穴」、「よみ」、「墓」などの暗い所の言い方がたくさんでてく
る。

・10-12にある「死人は賛美しない」という言い方は詩篇の中にけっこうでてくる言
い方である。それは「このような苦しみを受けて、死んでも神には益がない」という
訴えである。

・考えすぎだと思うが、4節の「穴に下る者とともに数えられ」という言い方が先週
の詩篇の「すべての者がシオンで生まれた」ということの反対のように見える。先週
はすべての者がシオン国籍であると言われたのに対して、この詩篇では詩人は穴に下
る者と一緒にされている。

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E-mail: keiya@kanno.com
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