Subject:
穴 詩篇の中から(謙人)
From:
"Kento Aoki" <kento@mikunikensetsu.com>
Date:
2002/05/29 12:23
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、謙人です。

「穴」を詩篇から見てコメントを書きました。

穴(へブル語ではなく英語で探しました)

詩篇7:15
彼は穴を掘って、それを深くし、おのれの作った穴に落ち込む。

コメント:ここは悪者は自分たちの作った穴に落ちるという話。親しいともという話
はこの詩篇に出てきて、詩人は彼らに悪い仕打ちをしたなら私を裁いてくださいと
いっている。
穴に落ちる、落ちたもの:悪者

詩篇9:15
国々はおのれの作った穴に陥り、おのれの隠した網に、わが足をとられる。

コメント:この箇所も悪者、国々は自分の作った穴に落ちるという話。88篇とつな
がっているのはよみについての話で、悪者はよみに帰るとある。しかし、88篇では詩
人の命はよみに触れている。
穴に落ちる、落ちたもの:国々

詩篇28:1
主よ。私はあなたに呼ばわります。私の岩よ。どうか私に耳を閉じないで下さい。私
に口をつぐまれて、私が、穴に下るものと同じにされないように。

コメント:ここでダビデは助けを求め、自分を穴に下る者と同じにされないようにと
神に祈っている。この穴に下る者という話は88篇にでてきて、88篇では詩人は穴に落
ちていて、死人にも見放される。
穴に落ちる、落ちたもの:自分、詩人

詩篇30:3、9
主よ。あなたは私の魂をよみから引き上げ、私が穴に入っていかないように、私を生
かしておられました。
私が墓に下っても、私の血に何の益があるのでしょうか。ちりが、あなたを、ほめた
たえるでしょうか。あなたの真を告げるでしょうか。

コメント:ここでは88篇と反対に神は穴、よみから引き上げられたという話であるが
よみ、穴という88篇と同じ言葉は同じ節に出てくる。この詩篇にはこの節以外にも引
き上げられるという話が出てきて、88篇とは反対の意味の節が多い。しかし、9節は
自分が墓に下っても何の益があるか、ちりがあなたをほめたたえるでしょうかという
話で、ここは88編と同じ意味である。
穴に落ちる、落ちたもの:自分、詩人

詩篇35:7
真に、彼らは故もなく、私にひそかに網を張り、故もなく、私の魂を陥れようと、穴
を掘りました。

コメント:ここで詩人は悪者から助けてくださいといっていて、悪者はダビデの魂を
落とすために穴を掘っている。魂を落としいれようという話は88篇の魂の悩みの話と
つながる。
穴に落ちる、落ちたもの:自分、詩人

以上です。