Subject:
夜 詩篇の中から(謙人)
From:
"Kento Aoki" <kento@mikunikensetsu.com>
Date:
2002/05/29 13:24
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、謙人です。

「夜」を詩篇の中から見ました。

詩篇1:2
真に、その人は主の教えを喜びとし、昼も夜もその教えを口ずさむ。

コメント:悪の道を歩まなかった人はこのように神の教えを昼も夜も口ずさむ。ここ
では昼と夜が88篇と同じようにいっしょに使われている。

詩篇6:6
私は私の嘆きで疲れ果て、私の涙で、夜ごとに私の寝床を漂わせ、私のふしどを押し
流します。

コメント:ここで、詩人は助けを求め、自分の状態について説明している。魂を助け
出し、敵が恥を見るようにと祈っている。助けを求め、自分の状態について説明して
いるとき、死にあっては、よみにあってはあなたを覚える、ほめたたえることができ
ないという話がでてくる。この話は88篇と似ていて、88篇では亡霊などが神をほめ
たたえるだろうかといっている。

詩篇16:7
私は助言を下さった主をほめたたえる。真に、夜になると、私の心が私に教える。

コメント:ここの私の心が夜になると教えるというところで、心という言葉の直訳が
腎臓となっているのは面白いと思いました。この詩篇で詩人は神に幸いがあり、主は
救われるということを言っている。神は魂をよみに捨て置かないという話がでてき
て、それは88篇と反対である。また、自分は安らかに住んでいるということもでてき
て、88篇と全体的に反対の詩篇のようである。

詩篇17:3
あなたは私の心を調べ、夜、私を問いただされました。あなたは私を試されました
が、何も見つけ出されません。私は、口の過ちをしまいと心がけました。

コメント:この詩篇には訴えの話が多くでてきて、ここでは神が夜私を試されたと
言っている。しかし、なぜ夜に問いただされるのかということはわからない。悪者が
追いかけて、取り囲むという話が出てきて、これは88篇の大水が取り囲むという話と
似ている。

詩篇19:2
昼は昼へ、話を伝え、夜は夜へ、知識を示す。

コメント:ここで、神の栄光についての話が出てきて、その呼び声は全地に届くとい
う話がある。この話はあまり、88篇とつながってはいないが、主の御教えが魂を生き
返らすということは88篇の魂についてのところと似ている。

詩篇22:2
わが神。昼、私は呼びます。しかし、あなたはお答えになりません。夜も、私は黙っ
ていられません。

コメント:ここは88篇と同じ意味で使われている。詩人は昼も夜も神を呼び求めてい
るが、主は答えられない。この詩篇は88篇と似ていて、詩人の大変な状態が多くあ
り、悪者が取り囲むという話も出てくる。

詩篇32:4
それは、御手が昼も夜も、私の上に重くのしかかり、私の骨髄は、夏の日照りで乾き
きったからです。

コメント:この詩篇は神が詩人を救われ、恵みによって、取り囲まれるという話が中
心である。この恵みで取り囲むという話は88篇と反対の意味で、88篇では大水が取り
囲むが、ここでは恵みが取り囲んでいる。

詩篇42:3、8
私の涙は昼も夜も、私の食べ物でした。人が一日中「おまえの神はどこにいるの
か。」と私に言う間。
昼には、主が恵みを施し、夜には、その歌が私と共にあります。私の命、神への、祈
りが。

コメント:詩人は絶望している。しかし、それでもなお神を待ち望み、神をほめたた
える。そのときに詩人は神を思い起こす。この二つの箇所は対比していて、最初の方
では涙が食べ物だったが、あとの方では恵みと歌に変わっている。また、7節には大
波と言う話があり、ここは88篇とつながっている。

以上です。