Subject:
穴 詩篇の中から続き(謙人)
From:
"Kento Aoki" <kento@mikunikensetsu.com>
Date:
2002/05/30 12:00
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、謙人です。

穴を詩篇の中から続けて見ました。

詩篇40:2
私を滅びの穴から、泥沼から、引き上げてくださった。そして私の足を巌の上に置
き、私の歩を確かにされた。

コメント:ダビデはこの詩篇で、主に信頼し、待ち望むということを言っている。こ
こで彼は神はこうされたということを言っている。数え切れない災いが自分を囲み、
自分の心も自分を見捨てたということがでてきて、そのことは88篇と似ている。

詩篇55:23
しかし、神よ。あなたは彼らを、滅びの穴に落とされましょう。血を流すものと欺く
者どもは、おのれの日数の半ばも生き長らえないでしょう。けれども、私はあなたに
より頼みます。

コメント:この詩篇の敵は滅びの穴に落ちるとここにあるが、敵とは自分の親友のこ
とである。詩人は彼らをのろってよみに下るがよいといっている。この詩篇にも包
む、主に信頼すると言う話が出てくる。また、こ

詩篇57:6
彼らは私の足を狙って網を仕掛けました。私の魂は、うなだれています。彼らは私の
前に穴を掘りました。そして、自分でそのなかに落ちました。

コメント:悪者は自分たちのほった穴に落ちるという話で、この話はなんかいか詩篇
の中に出てくる。詩人は神に信頼し、滅びが過ぎるまで、主に身を避ける。そして、
悪者が裁かれた事を国々の中で賛美し、感謝する。

詩篇69:15
大水の流れが私を押し流さず、深いふちは私をのみこまず、穴がその口を私の上で閉
じないようにしてください。

コメント:この箇所は88篇と対比していて、詩人は波で悩まされ、深いふちにおか
れ、穴から出れない状態にある。
この詩篇全体も88篇と対比していて、88篇のようにならないようにと祈っているよう
である。また、詩人は自分の家族からものけ者されたという話もあり、それは死人か
らも見放されるという事と似ている。

詩篇94:13
災いの日に、あなたがその人に平安を賜るからです。その間に、悪者のためには穴が
掘られます。

コメント:この詩篇の悪者は民のリーダーたちで、神はきずかないといっているが彼
らのためには穴が掘られる。神を復讐の神と何回も呼んでいて、神は裁かれるという
ことは強調されている。

詩篇143:7
主よ。早く私に答えてください。私の霊は滅びでしまいます。どうか、御顔を私に隠
さないで下さい。私が穴に下るものと等しくならないため。

コメント:この詩篇では自分の魂、霊は衰えているといっていて、この箇所では霊と
いっている。霊は88篇で亡霊としてでてくる。また、魂が衰えるということは88篇と
同じ話である。また、この詩篇には死んでいる者、暗いところ、私の命を地に打ち砕
くなどの88篇と共通する話が出てくる。

全体的なコメント:詩篇の中での穴の使われ方は悪者が自分たちの掘った穴に落ち
る、自分が穴に落ちるという二つだった。悪者が自分たちの穴を掘るということはも
ちろん裁きであり、恥である。しかし、自分、詩人が穴に落ちるというとき、神が見
放して落とされ、知人からも見放されたというようにどっちとも見放されている状態
になっている。それでも神を待ち望むという事がほとんどの詩篇にいっしょに出てき
て、88篇のような詩篇はなかった。その待ち望むということは神を信じる言うこと
で、ヨセフなどの穴に投げ込まれた人々は信じたことによって守られた。そのように
穴に落ちるということは絶望的なことだが神を信じることによって救われるという確
信をもたなければならない。

以上です。