Subject: 詩篇98篇 「新しい歌」(ケイヤ) |
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Date: 2002/08/22 13:02 |
To: <saiwainet@egroups.co.jp> |
こんにちは、+Keiya Kannoです。 「新しい歌」を詩篇の中で探して、コメントを書きました。 「新しい歌」は詩篇の中に6箇所あった。 ●全体を見て気が付いたこと 33,40,144篇には「幸いなるかな」という言い方がでてくる。 33:12 幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご自身のものとして お選びになった、その民は。 40:4 幸いなことよ。主に信頼し、高ぶる者や、偽りに陥る者たちのほうに向かな かった、その人は。 144:15 幸いなことよ。このようになる民は。幸いなことよ。主をおのれの神とする その民は。 ●詩篇33:3 ここは聖書の中で最初に「新しい歌」という言葉が使われた箇所である。この詩篇は 賛美への招きから始まる。そこで黙示録にもあったように神の声を表す「琴」で賛美 せよと命令されている(黙示録14:2)。 4節から賛美する理由が書いてある。そこには「主のわざが真実である」や、「主は 正義と公正を愛する」、「主の恵みに満ちている」など98篇と似ているテーマが書い てある。 9節からを見ると33篇を書いた時はまだ国々が敵対している。それで敵の軍の話がで てきたり、詩人を救ってくださいなどと祈っている。しかし、98篇では「国々よ」、 「全世界よ」などと呼びかけて、もっと「主が王である」ということが強調されてい る。 ●詩篇40:3 この詩篇で「新しい歌」という時に、他の新しい歌の詩篇と違って、賛美への招きで はない。ここはむしろ神が救ってくださったことに感謝する詩篇である。 33篇の最後で詩人は「神を待ち望む」と言っていた。40篇の最初で詩人は待ち望んで いたので救われた。神は穴から救い出して、賛美を口に授けてくださった。 5節で彼は神を賛美している。その内容は「神が奇しいわざをなさった」ということ である。 また彼は救われたということを感謝して、その「恵みとまこと」を大会衆に告げ知ら せた。 そのあと11節から詩人はまた救い出してくださいと祈ってこの詩篇は終る。 ●詩篇96:1 この詩篇は98篇と似ている。まず「新しい歌を歌え」というところから始まる。そし て「全地よ」と呼びかける。40篇にもあったように2,3,10節ですべての国々で告げ知 らせよと言われている。彼らは「奇しいわざ」を告げ知らせ、「救い」を語ってい る。 10節で93,97,99にもある「主は王である」という言い方をし、そのあとに神は国々を さばくという説明がある。 そして11,12は98:7,8と似ているテーマがあって、海よ、木々よ鳴りとどろけと言わ れている。 96篇と98篇の最後は同じで、主は地をさばくという全く同じ言い方で終る。 ●詩篇144:9 96篇でも98篇でも「主が王である」ことが強調されていたが、この詩篇では神が地上 の王を助けてくださることが言われている(2,10節)。 96,98篇の最後で「神が来る」という話が書いてあったが、144:5で天から降りてきて くださいと願っている。 98篇で神は右手で救ってくださったと書いてあったが、144篇で救ってくださいと 願って敵の状態を説明する時に「敵の右の手は偽りである」と言って、これを2回繰 り返している。 最後は幸いなるかなで終っている。 ●詩篇149:1 この詩篇は96,98篇のように全世界が賛美するように招いてなく、聖徒に賛美するよ うに言っている。 神は王たちを聖徒を通して、国々に復讐し、王たちを縛られる。 -------------------------------- +Keiya@Kanno Family E-mail: keiya@kanno.com --------------------------------