Subject:
詩篇107篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2002/10/21 12:25
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+Keiya Kannoです。

●全体的なテーマ

主の恵みとみわざに感謝せよ

●構造

1-3 民を国々から集めた

4-9 荒野から救って、地に入れた

10-16 奴隷の穴の中から連れ出した

17-22 罪という穴から連れ出した

23-32 荒れた海から救われ、港に入れた

33-42 貧しい者は地で祝福され、悪者を荒野に行かせる

43 これらを通して恵みを悟れ(感謝せよ)

●構造の説明

構造を見ると感謝していることは穴のような所から連れ出して、良い所に入れられる
ということが分かる。

1-3で国々に散らされていた民がまたカナンに集められる。この言い方を見るとバビ
ロンから救われたことについてであることが分かる。

4-9は明らかにイスラエルが荒野にいた時の話である。そしてそこからカナンに入れ
てくださった。

10-16を見るとエジプトでのことを思い出す。しかし、ここのほうがもっとひどいよ
うな気もする。なぜなら、エジプトではイスラエルのいる場所だけ光があったけれど
もここではやみと死の陰にいる。

17-22はどのような歴史的な事件なのかは特定しにくい。10-16と似ていて穴の話がで
てくるが、ここの穴とは罪である。

23-32は海の話である。これはヨナのストーリーを思い出す。もう1つ思い出す箇所は
湖が荒れていたが、キリストが叱ると静かになったストーリーである。

33-42はいつもの貧しい者が祝福され、悪者が荒野に追い出されるというテーマであ
る。

そして最後にこれらを見て神の恵みを悟れと言われている。それは感謝せよというこ
とである。

●問い

・なぜ、33節からの箇所には「彼らは、主の恵みと人の子らへの奇しいわざを主に感
謝せよ」という言い方がある。

●気が付いたこと

・この詩篇から第5巻目が始まる。内容を見ると106篇とつながっていることが分か
る。例えば、106篇に50個以上あった「ヴァイ」や「ヴァヤ」などの「そして」とい
う言葉がこの詩篇にも40個以上あったり、2節の「敵の手から救われる」という言い
方は106篇にもあったりすることである。

・ヘブル語の直訳を見ると21-26の頭には意味は分からないが、何かの記号がある。

--------------------------------
+Keiya@Kanno Family
E-mail: keiya@kanno.com
--------------------------------