Subject:
詩篇107篇 構造
From:
"Miwaza Kanno" <miwaza@kanno.com>
Date:
2002/10/22 12:50
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

みーちゃんです。

もう一度107篇の構造を見ました。

■1-9について:

①1―9:敵の国から贖うという恵み
 1-5:彼らは敵の手の中にいた
 6-7:神は苦悩から彼らを救った(●)
 8-9:神の恵みとみわざを喜べ(★)

◇最初は、1-9の題を『国々から集められる』にしようとしましたが、2節の「贖
う」という言葉に気が付きました。1-9のなかで「集められる×1」と「贖う×
2」ということで「贖う」ということばのほうが大切なことがわかります。1節を独
立させるという研究者もいますが、それも成り立つと思います。どっちかというと、
1節を独立させるほうがいいのかもしれません。なぜなら、その後の②と③と④を①
と言い方が平行していると考えようとすると、①だけ最初に「感謝」がでてきている
ということになってしまうからです。ほかの②と③と④には苦しんだ理由がでてくる
のに、①にはそのりゆうがでてきていません。なぜでしょうか?

■10-16について:

②10-16:かせから救うという恵み
 1-12:彼らはかせをされた
 13-14:神は苦悩から彼らを救った(●)
 15-16:神の恵みとみわざを喜べ(★)

◇この逆らったことが、出エジプトのことをいっているのかはわからない。しかし、
出エジプトのことは107篇を見るときにいちよう考えたほうがいいと思います。1
0-16では「死の影」や「かせ」などといった、苦しい場所についてほかの区切り
よりも具体的に書いてあるようです。16節に、もう一度、神の救いが具体的にでて
きますが、これは、なぜここに出てくるのかわかりません。①と③と④を見ると14
節の前にきて欲しい気もします。


■17-22について:

③17-22:死の門から救うという恵み
 17-18:彼らは間違った道に行った
 19-20:神は苦悩から彼らを救った(●)
 21-22:神の恵みとみわざを喜べ(★)

◇この区切りはほかの個所と比べて内心的な苦しみです。ここで、たましいが苦しん
で死の門に行っています。②では体自体が死の影に行っていました。①と②と④は目
に見える苦しみといえるでしょう。また、③には22節にただ感謝するということで
はなく、具体的に感謝のいけにえをささげるということもでてきます。

■23-32について:

④23-32:海の災いから救うという恵み
 23-27:彼らは海で災いに遭った
 28-30:神は苦悩から彼らを救った(●)
 31-32:神の恵みとみわざを喜べ(★)

◇ここの区切りはほかとすこし違って、最初に神のみわざということがでてきます。
この海での災いの話をみるとキリストと弟子達が遭った、嵐の話を思い出します。こ
こで、嵐が起こったときに人々はおじ惑い、神が命じると嵐はやんだと書いてあるか
らです。ここで、もう一度表面的な苦しみについて書いてあるといえるでしょう。ま
た、32節では感謝するときに、長老達のところで賛美しなさいと書いてあります。
なぜ、長老達のところでなのかはわかりません。


■33-43について:

◇この区切りには(●)と(★)がでてきません。これがないと、前とつながらない
感じになりますが、私はこの区切りが前の「感謝」の報いだと思います。また、40
節の「荒地でさまよわせる」というのは4節とつながっていると思います。

⑤33-43:神は正しいものを満ちたらせて祝福するという恵み

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 Miwaza Kanno
  miwaza@kanno.com
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 God bless you!(^^)/~~~
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