Subject:
詩篇110篇 「まとめ」
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2002/11/22 12:54
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

詩篇110篇の「まとめ」をしました。

■構造の説明:
この詩篇の、カンノパパの構造は、ABXABになっています。その中では共通している
キーワードがたくさんあります。また、この構造は、契約の五つのポイントになって
います。全体は大きく分けて三つに分かれます。

A 1-3節 王であるメサイアについて
 a 1節 足台
 b 2-3節 敵×2 右 戦いの日

 B 4節 X 祭司であるメサイアについて

A 5-7節 王であるメサイアについて
 a 節 右 国 砕 怒りの日
 b 節 頭

このようにたくさんの共通しているキーワードがあります。この中でも、分かる所
は、この詩篇は、メサイアについてだけが書いてあることです。また、大きく分けた
構造の題にも書いてあるように、王であるメサイアと、祭司であるメサイアが書かれ
ています。

■7節の意味:
このようにみてくると、みなさんの問いにでているように、7節の意味が分からなく
なります。なので、この7節の意味をみてみましょう。

ここをみると、ギデオンを思い出さなければなりません。ギデオン対ミデヤンが戦う
所です。これは士師記の7章に出てきます。

ここで、神様は、民が多すぎると言います。なぜなら、民が、自分たちの手で戦った
と言って、神を忘れないためです。それで、戦う勇気のないものは帰りなさいとギデ
オンは言います。そうしたら、民の一万人が残りました。まだ、多すぎると神様はい
い、ひざをついて水を飲むものと、口に手を当てて飲むものを区別しました。そうす
ると、神は、口に手を当てて水を飲むものを、連れて戦いに行けといわれました。

ひざをつくというのはちりに着いているもので、聖くなく、汚れているものだと、こ
こでは思います。神は聖いものを選んでいるのです。

ここから7節は来ているのだと思います。神様は聖い戦いの戦士であることをここで
も示しているのです。

■アダム~→キリスト:
アダムの時に神が仰せられた約束、創世記3章5節で言われている「サタンの頭を足
の下に踏み砕く」は、メサイヤの約束、または、救い主の約束であります。

キリストが来てくださり、十字架にかかってくださったことが成就です。なぜ成就な
のか?復活して死に勝ったからです。最初は、サタンが一時的に勝ったように見えま
したが、すぐに逆転しました。このことは110篇で言っているのです。

パリサイ人や取税人たちは、詩篇110篇で言われているような、スーパーマンみた
いなキリストを待ち望んでいました。しかし、キリストが来たときには、待っていた
ようなものではないと思いました。彼らはこのような反応をするべきではなかったの
です。それでは、どのような反応をすれば良かったのか?それは、これが本物のメサ
イヤであることを信じるべきだったのです。

しかし、なぜ、違うかというと、戦い方がちがうのです。ヨシュア、ダビデも同じよ
うに戦い方が違います。どのようにちがうのかというと、彼らは、神のさばきを求め
ています。神は復讐の神であるということを確信していたのです。彼らの武器は、馬
や戦車ではなく、武器が違います。それは、信仰です。ヨシュア、ダビデたちは信仰
で戦っているのです。

キリストも信仰の戦いを、実際の33年間の中でやりました。いつも、信じるか、信
じないかの戦いをやったのです。

アダムも、信仰の戦いをしました。しかし、アダムは失敗をしてしまったのです。

エデンの園に、二つの木が出てきます。それは「善悪の知識の木」と「いのちの木」
です。いのちの木は祭司が守っていて、善悪の知識の木は王が守っています。

王は、正しいさばきをします。祭司は聖さと汚れを守っています。不正は王がさば
き、汚れは祭司がさばきます。聖いと言うことはいのちで、汚れていると言うことは
死です。

最終的に、王が正しいさばきをすること。祭司が聖さと汚れを守っていることは、神
に従うとできることなのです。

■詩篇2篇とのつながり:
この詩篇は2篇にもつながっています。特につながっている所は2篇の7節です。7
節は4節と全く同じなのです。

「わたしは主の定めについて語ろう」ということは、「主は誓い、そしてみこころを
変えない」という違う言い方なのです。

また、「あなたはわたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。」というのは、
「あなたは、メルキゼデクの例にならい、とこしえに祭司である」という言い方と同
じです。それはヘブル書の7章をみると分かります。ここで、メルキゼデクは「神の
子」と呼ばれているのです。それなので、メルキゼデクのようにといっていること
は、神のこのようにといっているのです。

■新しい契約で最も引用されている詩篇:
この詩篇は新約聖書の中で、最も引用されている箇所です。特にヘブル人への手紙の
中に出てきます。

ヘブル人への手紙の中で一番出てくるキーワードは、祭司 37回、信仰 32回、
血 22回、なになにしようではないか 18回も出てきます。

■わたしたちの適用:
聖なる飾り物をつけている民は何をするのか?祈り、または、賛美である。聖徒たち
の祈りに対する答えはAD70年である。

では、わたしたちの飾り物は何か。それは黙示録19:8に出てくる。聖徒の正しい
行い。聖い民の正しい行いである。

わたしたちは何をするべきなのか?正しいことを行い、喜んで従うことです。

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