Subject:
詩篇111篇と112篇
From:
Junko Sano
Date:
2002/11/27 17:21
To:
saiwainet

+じゅんママです。

●111篇と112篇、テーマは似ているようでも、構造は似ていない詩篇だと思いました。
登場人物が、111篇では神・正者、112篇では神・正者・隣人・敵とたくさん出てきますし。
まだ、よくわからないことだらけです。
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●テーマについて
111篇、112篇、共通テーマ:永遠に堅く立つ。主を恐れ、賛美せよ。
111篇:神(みわざ、契約)が永遠に堅く立つ。
112篇:正者が永遠に堅く立てられる。
     正者は主を恐れ、戒めを喜ぶ。
     正しさを行い、正者の義は永遠に堅く立つ。
     主に信頼しているので、敵にも揺るがされない。
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●112編の構造

前半(1-6)正者は主を恐れ、戒めを守るので、祝福され、揺るがされない。
A1(1)正者(主を恐れ、戒めを喜ぶ者)は幸い
A2(2-3a)正者は地で祝福(力・富)される
A3(3b)正者の義は永遠に立つ
A1(4)主は恵・憐れみ・義
A2(5)正者も恵・憐れみ・義(人に富を貸し、自分を公正にさばく)
A3(6)キー、義人は永遠に揺るがない。→永遠の記念とされる。

後半(7-10)正者は主に信頼しているので、敵の攻撃にも揺るがされず、高く上げられる
B(7-8)敵の悪評を恐れない、
             心は主に信頼しているから
    心は堅固で恐れない、敵を見ても
A2(9a)正者は富を極貧者に散財する
A3(9b)正者の義は永遠に立つ。→角が栄光の中で高く上げられる。
B(10)悪者はそれを見て怒り、歯ぎしりして滅びる。
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●111篇の構造を多少変更してみました。
A(1)正者は賛美

B 1(2-3a)みわざ(大・尊厳・威光)
B2(3b)その義は永遠に堅く立つ

C (4-6)契約は永遠
C1 (4)御名(情け深く、あわれみ深い)
C2 (5)主は契約を永遠に覚え、正者(主を恐れる者)に食べ物を与える
C3 (6)御民に地を与え、みわざ(力)を知らせる

B1(7a)みわざ(まこと・公正裁)
B2(7b)その戒めは確か
B2(8a)それらは永遠に×2 立つ
B1(8b)みわざ(まこと・公正裁)

C (9)契約は永遠
C3 (9a)主は御民に贖いを与えた
C2 (9b)主は契約を永遠に定めた
C1 (9c)御名(聖)は恐れ多い

A (10)正者(主を恐れる者)の賛美は永遠