+松田@カンノ・カンパニーです。
前の松田の説明には抜けがあったので付け加えます。すみません。
(昼間のこんな時間に遊ぶな、と思われる方もいると思います。すみません)
「詩篇36と32-34はリンクしている」という話と、
「詩篇30~36はキアスマスではないか」という話とを書きましたが、
「だから2つの話はどうつながっているの?」と思われたと思います。
■「詩篇36と32-34はリンクしている」ことの意味
最近「ヨセフ物語」で有名なW.Ramey氏によると、キアスマスの構造には
並行箇所があるだけでなくて、頭から尻尾まで順序よく並べるための
「キャッチワード」という構造も持っていることがわかりました。
たとえば、前の章に「ろば」という単語が出たら、次の章でも「ろば」という
単語を使って、「この2つの章はひとまとまりですよ」と教えるための
キーワードが「キャッチワード」です。
なので、
詩篇36と詩篇32-34が、「脂肪」-「とが、そむき、幸い」、契約の民
というキーワードによって、詩篇65だとかエレミヤだとかをいったん
経由して結び合わされていることの意味は、
「詩篇36と詩篇32-34は、分けて考えなくてもいいんですよ。
ひとつのキアスマスの部品ですよ」
という、詩篇記者からのお知らせではないかと思ったのです。