Subject:
詩篇130篇 構造の説明(ケイヤ)
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Date:
2003/04/11 12:09
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+KannoKeiyaです。

構造の説明をまとめました。

構造は基本的には4つに分かれていて、ABABである。

A 1-2
    B 3-4
A  5-6
    B 7-8

構造を考える時に5節の主のみことばを待ちますという言い方を中心に考える人もい
るが、ここは大切ではあるが、中心はやはり3-4と7-8の神がどのような御方なのかを
告白する箇所である。ここにはみことば、契約の具体的なことが書かれている。

1-2と5-6の対比は、まず1節で深い淵から祈っている。それに対し6節で夜に祈ってい
る。それは両方とも死んでいる状態から祈るということである。5節にある「主のみ
ことばを待つ」ということは2節の祈りとそれに対して答えを求めることと同じであ
る。この「みことばを待つ」という言い方は答えてください、聞いてくださいという
願いの別の言い方である。

3-4と7-8は逆に対比されている。3節は不義があり、8節では神は不義から贖ってくだ
さる。4節で神には赦しがともにあり、7節で神には恵みがともにある。

また1-6と7-8は個人と民の話になっているとも言える。

そうするとこの詩篇の中心的なテーマは契約を守り、赦してくださる神に祈ってい
て、その祈りは神の都、エルサレムに向かって祈る(第1列王記8章、第2歴代誌6
章)。

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+KeiyaKanno
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