Subject:
詩篇140篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2003/06/16 13:12
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+Keiya Kannoです。

●構造

1-3

    1 主よ。暴虐の者から守ってください
        2 悪者はたくらむ
            3 蛇のような毒を準備している

4-5

    4a 主よ。暴虐の者から守ってください
       4b 悪者はたくらむ
            5 落とし穴を準備している

6-7

    6 私の願いを聞いてください
        7 私の頭をおおわれる

8-10a

    8 悪者願いを聞かないでください
        9-10a 悪者の頭を毒と炭火でおおわれる

10b-11 悪者のさばき: 落とされる

12-13 正しい者のさばき: 御前に住む

●構造の説明

この詩篇では色塗りがたくさんあり、細かい箇所は並列に並行しているところが多
い。しかし、全体的な構造と中心のポイントがよく分からない。

まず1-3と4-5で最初の並行がある。詩人は主に暴虐の者から守ってくださるように祈
る。その理由は彼らがたくらんでいるからであり、舌、落とし穴によって攻撃してく
るからである。

6-7と8-10aにも明らかな対比がある。詩人は自分の願いが聞かれるようにと願うが、
悪者の願いは聞かれないようにと祈る。そして詩人の頭は主によっておおわれている
のに、悪者の頭は毒によっておおわれる。

10b-11と12-13には正しい者と悪者の住まう場所という対比がある。正しい者は主の
御前に住んで、感謝するが、悪者は火の中、深い淵に落とされ、地上では栄えない。

●問い

・悪者の頭は害毒でおおわれるが、詩人の頭は何でおおわれるのか?

●気が付いたこと

・この詩篇では正しい者と悪者がはっきりと対比されていることが目立つ。(詩篇
140篇 正しい者と悪者の対比(ケイヤ)を参照)

・この詩篇で悪者がさばかれる時には「目には目」、「歯には歯」のやり方でさばか
れている。(詩篇140篇 悪者に対するさばき(ケイヤ)を参照)

・11節の最初の行は直訳では「舌の人が地上で堅く立てられないように」となってい
る。

・12節の「知っている」というテーマは139篇の重要的なテーマであった。

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