Subject:
詩篇144篇 対比
From:
"Shou Itou" <shou@bmmn.bias.ne.jp>
Date:
2003/07/15 13:26
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、伊藤将です。

詩篇18篇には詩篇144篇と似ているところがたくさんあるので、対比しました。

144:2⇔18:2 主は~である

144篇:
恵み、砦、櫓、救い主、盾、避け所、民のリーダー

18篇:
巌、砦、神、岩、角、櫓、ほむべき方、救い主

144:5⇔18:8 煙が立ち上る

144:5⇔18:9 天を押し曲げて降りてく

144:6⇔18:14 主は矢を放った

144:7-8,11⇔18:44-45 外国人

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144篇は18篇と同じく、神の賛美から始まり、その後に神への訴えで始まり、神はダ
ビデに数々の奇跡を行う。

18篇では、天から降りてくる、ケルブに乗る、闇を隠れ家とする、雷鳴を響かせる、
矢を放つ、大水から救われた、これらである。
144篇では、天から降りてくる、矢を放つ、大水から救う、外国人の子らの手から救
い出す、これらである。

この二つの詩篇、基本的な違いを見ると、18篇は神が過去になさった御業について書
かれているが、144篇をみると、未来形、つまりまだ行われておらず、これからす
る、という形で全て出ている。

18篇での外国人はダビデに従っているが、144篇の外国人たちはダビデに敵対し、偽
りを言い、ダビデを苦しめている。

144篇の中心にも受け取れる『ダビデの救い』というテーマは、18篇では結論と見
られる形で書かれている。

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   Shou Itou
   mailto:shou@bmmn.bias.ne.jp
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