Subject:
詩篇150篇 今日までの研究のまとめ(ケイヤ)
From:
"Keiya Kanno" <keiya@kanno.com>
Date:
2003/09/11 14:15
To:
saiwainet@egroups.co.jp

こんにちは、+KannoKeiyaです。

今日までの詩篇研究をまとめました。

150篇の構造はみんな「どこで」、「なぜ」、「どのように」、「誰が」という4つに分けた。しかし、昨日の研究課題であった楽器についての箇所をみん 
なで見ると新しいことが分かる。

私が見た「角笛」を見ると「戦い」、「祭り」、「勝利」、「王の入場、王座」などのテーマが浮かび上がってくる。
角笛は戦いの招集の時に吹いたり、または勝利の時に吹くことが分かる。また祭りの時に角笛を吹く、その時にも招集のために使ったり、勝利の記念としても 
使ったりする。また主の王座である契約の箱が来る時、凱旋する時にも使う。つまり凱旋とは勝利のしたあとに戻ってくるということである。このようなテー 
マがでてくると仮説したあとに角笛の箇所を見る。
また150篇にはもう1つ戦いと関係のある言葉がある。5節の「鳴り響く」がそうである。ヘブル語でこの言葉は「ときの声」と同じ意味で使われている。

そのシンバルという言葉も興味深い。ヘブル語では「こおろぎ」という言葉と同じ意味である。こおろぎの羽による音がシンバルと同じなのである。その羽の 
音という時にエゼキエル1章にあるケルビムの音を思い出す。特に24節でケルビムの音は騒音のようであったと記されている。そのケルビムは150:1に 
書かれているように大空にいる。つまり彼らは天の軍、万軍である。

このことを踏まえて構造を考え直すとABABになっていることに気が付く。Aの1節で天で賛美するように命じられているが、同じAの3-5でも同じよう 
に天で賛美するように命じられている。ここでは何で賛美するかということよりも、天の音によって賛美するようにと言われていることのほうが強調されてい 
る。Bの2節では賛美の理由が書かれているが、ここで強調されているのは主が王であるということである。出エジプトのみわざの時に主は王座に着いて、王 
となってくださった。次のBの6節では人に賛美するように命じているが、ここで興味深いのは「息のある者はすべて」と言われていることである。普通はイ 
スラエルに賛美するようにと言っているが、ここでは全人類に賛美するようにと言っている。ここで強調されているのは全人類がイスラエルと同じになり、主 
のものとなることである。

それで今日はまた楽器のでてくる大切な歴史的な箇所を見て、表にするという研究課題がでました。

以上です。

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+KeiyaKanno
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