Subject:
詩篇1篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
"Keiya Kanno" <keiya@kanno.com>
Date:
2003/09/16 11:36
To:
saiwainet@egroups.co.jp

こんにちは、+KannoKeiyaです。

●キーワード

・道
・立たず
・おしえ
・栄え
・滅び

●構造

A 1-2 悪者の道に立たず、主のおしえに立つ

	B 3 義人は実を結び、栄える

	B 4 悪者はもみがらのようであり、吹き飛ばされる

A 5-6 義人の中に立てず、悪者の道は滅びるが、義人の道は覚えられる

●構造の説明

Aの箇所で強調されているテーマは「立つ」、「道」である。

1-2では義人が悪者と一緒にいないということが言われている。そこで「道に立たない」という表現がされている。2節をAに入れたのは、他の「道」の箇所を見ると「みことば」も一緒にでてくるからである。特に25篇、119篇などはそれがよく分かる箇所である。

5-6では悪者は義人の中に立てないと言われている。彼らは自分で立たないと言ったのではなく、立たせてもらえないということである。彼らの道はその中でさばかれ、滅びるが、義人の道は主に覚えられる。

Bの箇所の対比は誰が見ても対比されている。

3節で義人は実を結んで、栄えると言われている。

4節で悪者は実を結ばずに、もみがらのようであり、風に吹き飛ばされると言われている。

興味深いのは義人は悪から離れ、みことばとともに歩み、祝福されるという3段階だが、悪者は義人から離れ、滅びるという2段階で終わっている。

●百文字のあらすじ

義人は悪者とともにいないで、いつもみことばとともに歩み、実を結ぶが、悪者は義人の中にはいることはできず、実を結ばずに滅びる。

●問い

・1節の「はかりごとに歩む」とはどのようなことか?他の2つとどうつながるのか?

・6節で悪者と正しい者が並行して対比されているが、「知っておられる」ということと、「滅びる」ということの関係は?

●気が付いたこと

・この詩篇にはヨブ記と似ているテーマがたくさんある。

・2節はヨシュア記1:8に似ている。ここでヨシュアはみことばを昼も夜も口ずさむように言っている。そうすれば栄えることができるようになる。

・3節は詩篇92:12-14, エレミヤ書17:8に特に似ている。義人はいつまでも実を結び、栄えるのである。

・6節の「知っておられる」とは創世記8:1にある言葉と似ていて、契約的な言葉である。

●研究課題

・ヨブ記との対比

・3節に似ているテーマがでてくる箇所と比べる。

・正しい者の道、悪者の道とは何かを見て、比べる。