Subject: 詩篇2篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ) |
From: "Keiya Kanno" <keiya@kanno.com> |
Date: 2003/09/22 11:36 |
To: saiwainet@egroups.co.jp |
こんにちは、+KannoKeiyaです。 ●キーワード ・国々 ・王 ・打ち砕く ・怒り ・子 ●構造 A 1-2 国々は騒いで、反逆する B 3 国々は打ち砕こうとする C 4-5 主は王座で笑われる D 6 王を立てる D 7 私の子である C 8 主は子に国々を与える。 B 9 主は国々を打ち砕かれる A 10-12 国々よ。慎んで、主を礼拝し、主に身を避けよ ●構造の説明 この詩篇にはいろいろ対比されている箇所などもあり構造は難しいが、キアスマスにして考えた。 Aで目立ったのは最初は国々が騒いでいて、主に反逆していたのだが、最後で主は彼らに対して慎み、主を礼拝し、身を避けるように命じているという2つのポイントである。 Bの部分は明らかに対比されている。王たちはかせを打ち砕くと言っているが、主は国々を打ち砕かれる。 Cの対比はあまりはっきりしていない。4-5で主は笑っているが、その場所は天の王座である。主は全世界の王として彼らの上にいて彼らを笑われる。8節で主は全世界を油注がれた者、御子に与えられる。彼は天の王座に着くのである。 Dの対比もCに似ている。6節で主は王を立てられたが、それは7節に書かれている主が生んだ子である。 この構造からこの詩篇で強調されているのは王というテーマであることが分かる。 ●百文字のあらすじ 国々は主に対して反逆しているが、全世界を治めておられる王は笑い、ご自分の子に彼らを与えて、彼らをさばき、主を知るようにされる。