Subject:
詩篇3篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2003/09/29 12:04
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+Keiya Kannoです。

こんにちは、+KannoKeiyaです。

●テーマ

・立ち上がる
・敵
・救い

●構造

A 1 主よ、立ち向かう敵が多くいる

    B 2-3 主からの救いはないと言っているが、主は守り、民の王を強くする

        C 4 祈ると主は答えてくださる

        C 5-6 眠るとまた目を覚ますことができる

A 7 主よ、立ち上がって敵を滅ぼして

    B 8-9 主には救いがあり、民には祝福がある

●構造の説明

この詩篇もキアスマスのような構造になっている。

Aの1節で主よと呼び掛け、詩人に立ち向かう敵がたくさんいると自分が大変な状態で
あることを訴えている。7節でも詩人は主に敵に向かって、立ち上がってくださいと
願っている。そして主は必ずこのように多くいる民を滅ぼしてくださると信じてい
る。

Bの2節で敵は口撃しているが、彼らの言葉は詩人には主の救いがないということであ
る。しかし、8節で詩人は主にこそ救いがあると告白し、自分たち民には主の祝福が
与えられるようにと祈っている。この「しかし」の部分は3節に書かれている。そこ
で主は私のための盾、栄光であり、民の王を祝福し、高く上げてくださると言ってい
る。王が祝福されることによって民も祝福されるようになるのである。

Cの対比は少し難しい。4節で詩人は主を呼んでいる。そうすると主は聖なる山から答
えてくださる。それに対して5-6で詩人は主によって守られているので、敵が周りに
いる間も寝ている。そしてまた目を覚ますことができる。このように敵が周りにいる
時に寝るなら、起きられるかどうかも分からない。しかし、主は答えてくださるのと
同じように起きられるようにもしてくださるのである。

●百文字のあらすじ

主はたくさんの敵がいる時にも助けを呼び求めるなら、彼らから守り、滅ぼし、そし
て民を祝福し、王を上げてくださる。

●問い

・どのように詩篇1篇、2篇と関連しているのか?どのような流れがあるのか?

・なぜ、2節で敵はたましいに対して攻撃しているのか?

・8節の「祝福が上にある」とはどのような意味なのか?どのようなことを指してい
るのか?

●気が付いたこと

・この詩篇は1巻に出てくる典型的な悪者からの救いを願う詩篇である。そのような
詩篇にでてくる典型的なパターンにはこのようなものがある。

    ・たましいに対する攻撃
    ・悪者の言葉
    ・主を表現するもの(岩、盾、砦等)
    ・救いの確信
    ・救いという言葉

しかし、この詩篇で1つだけいつも悪者からの攻撃を受けている時にでてくるパター
ンがない。これがないということはとても珍しい。

    ・最初に「祈りを聞いてください、答えてください」という言い方

・詩篇2篇との対比が2つほどある。

    ・悪者の口撃(3:2 & 2:3)。

    ・主イエス・キリストは油注がれた者、私たちの頭として御父より全世界を与え
られ、支配し、所有しておられる(3:3 & 2:6, 8)。

    ・主は悪者を打ち砕かれる(3:7 & 2:9)

・主が「立ち上がる」時には必ずさばきを行われる(7節)。この言い方は契約の箱
が動く時にモーセが言っていた(民数記10:35)。

●研究課題

・悪者はどのようなことを言って攻撃しているのかを詩篇の中で見る。

・主が立ち上がるという言い方を見て、詩篇3篇との関連性を見る。

・詩篇1篇からの流れを見る。

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