Subject:
詩篇4篇 よく分かったこと
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2003/10/10 12:20
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

詩篇4篇について分かったことをまとめました。

■構造:

詩篇4篇の+カンノパパの構造は、大きく分けて4つに分かれます。それで、全体が
「ABA」になっています。下の構造を見れば分かるように、1-3,4-5,6-8に分かれてい
ます。

その構造の中でも特に4-5が中心となっています。4-5節で、詩人は自分をさばいて、
主を恐れて、罪を犯さないように自分を支配しています。

1-3と6-8は、並行しています。特に、2節と6b-7節を見れば分かるように、人の子は
栄光を恥に変えて、むなしいもの(偶像)を喜び(愛している)としています。

それに対して、6b-7節で、詩人は主の栄光を見せて下さるように願います。また、主
が私たちを喜ばせて下さると言っています。

2節では、「×」だったのが、6b-7節では、「○」に変わっています。

A 1節 呼答
 B 2節 栄光→恥 空→喜び セラ
A 3節 呼答

 A 4a節 恐-罪
  B 4b節 治める 平和 セラ
 A 5節 罪-信頼(恐)

A 6a節 だれが good see
 B 6b-7節 主栄 主喜
A 8節 主のみ シャローム・平和(goodの完成)

■good + see:

詩篇4篇を読んでいると、6節の意味が分からないと思います。まず、「多くの者」
とは、先週の詩篇3篇の2節に出てきた「多くの者」と同じ人たちです。

ここの意味は、敵が、「だれがgoodを見せてくれるのか?いや神はできない。」と
言っているという意味です。

「良い目」というのは、ヘブル語では「善、good」と言う言葉です。また、「見る」
は、英語で「see」と言います。

「good」と「see」と言う言葉が一緒に出てくる一番最初の箇所は、創世記1:4で
す。神様はご自分の創造されたのを「見て」、それを「よし」(good)とされまし
た。神様はご自分が創造されたものをさばいておられるのです。

次に出てくる箇所は創世記3:6で、「善悪の知識の木」がいかにも好ましいのをエバ
が見たところです。エバは、「善悪の知識の木」が、「good」なのを見て、食べてし
まいました。

次に出てくるところが、創世記4章で、カインとアベルがささげ物をささげるところ
です。アベルは自分の群れの中から一番「good」(最良)のものを持ってきました。
神様は、アベルのささげ物を「見て」、それを、「よし」とされました。しかし、カ
インのささげ物には目を留められませんでした。それで、カインは怒って、顔を伏せ
たので、罪、サタンが彼を恋い慕いました。しかし、彼はそれを治めるべきなので
す。

その次に出てくるところは、創世記6:2で、「人の子」たちが、娘たちがいかにも
麗しいのを見たという箇所です。「いかにも美しいのを見た」というのは、エバが善
悪の知識の木を見たときに、「いかにも好ましかった」と言うのと同じです。

---------------------------
+かんのみくに@カンノファミリー
  mailto:mikuni@kanno.com
  http://saiwai.net/mikuni/
  お手紙好きのくーちゃん
  メールチェックは一日中
---------------------------