Subject:
証しの作文
From:
"Konno Satoko" <konnosjp@yahoo.co.jp>
Date:
2003/11/29 16:46
To:
"さいわいネット" <saiwainet@egroups.co.jp>

さいわいネットのみなさんへ

こんばんは、聡子です。
ちょっと長いですが、証しの作文を書きました。
良かったら、読んでみて下さい。

証しの作文.eml
Subject:
証しの作文
From:
"Konno Satoko" <konnosjp@yahoo.co.jp>
Date:
2003/11/29 15:12
To:
菅野 パパ <kanno@kanno.com>

こんにちは、聡子です。証しの作文を書いたので送ります。

苦しみにあったことは、私にとって幸いでした。
全ての苦しみを通して、主に信頼し、依り頼むことを教えられたからです。

11月12日、母が突然私から取り去られました。
母は警察に拘留され、取調べを受け、何時戻るかも、
何故捕まったのかも分からない。
不安なまま日曜日を向かえ、いつも通り教会へ行きました。

午後、母が拘留されている警察に電話して、事情を尋ねてみましたが、
母とは話は出来ず、担当の刑事もお休みなため、
その日も何も分かりませんでした。

日曜日の夜、シルヴィアさんに電話をかけ、分かる範囲で事情を話し、
相談しました。シルヴィアさんの助言はこうでした。
「私たちは、何があってもクリスチャンだから。通読はしてる?
 今日子供達に、詩篇の23篇を教えていたの。読みなさい。」
電話を切った後、聖書を開き、詩篇の23篇を声に出して読みました。

詩篇23篇
「主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。
 主は私を緑の牧場に伏させ、憩いの水の辺に伴われます。
 主は私の魂を生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私は災いを恐れません。
 あなたが私と共におられますから。
 あなたの鞭とあなたの杖、それが私の慰めです。
 私の敵の前で、あなたは私のために食事を整え、
 私の頭に油を注いで下さいます。私の杯は溢れています。
 まことに、私の命の日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。
 私はいつまでも、主の家に住まいましょう。」

主の鞭は愛を持って、私の信仰の弱い所を的確に鞭打つ。
痛くて、痛くて、泣きながら祈り、その夜は眠りにつきました。

月曜日に、学校から戻ると弁護士から、FAXが届いていました。
そこには、母が「電磁的公正証書原本不実記載、同供用」被疑事件の被疑者として
取調べを受けている、と書かれていました。
どんな容疑なのか、さっぱり分かりません。
その日は、弁護士や父や兄と電話で連絡をとり、忙しく過ぎ去りました。

火曜日に菅野家に電話をして、ひろみさんに事情を話しました。

水曜日の夜、横浜から兄の奥さんのかなえさんが、私を心配して
様子を見に来てくれました。。

木曜日の午前中菅野家を訪れ、菅野さんとひろみさんに相談しました。
菅野さんご夫妻は、私にこう助言しました。
「この試練は、聡子ちゃんを鍛えるために、神様が与えているんだよ。
 お母さんのことは心配しないで。今、聡子ちゃんがするべきことは、
 神様が与えたテストをクリアするために、御言葉をしっかり勉強することだよ。」

信仰の薄い私は、それでも母のことが心配で。そのことに心を奪われていました。

木曜の晩だったと思います、私が藤田里香さんに電話したのは。
私が分かる範囲の事情を話し、藤田さんが家に帰ったら、話して下さい
と頼みました。

金曜日の朝、母が拘留されている浅草の警察に、母の服を届けに行きました。
受付で順番を待つ間、急に気を失い倒れました。
婦人警官に抱き起こされ、待合室のソファーに寝かされました。
母には、面会禁止で会うことが出来ない。
今、壁を隔てて、同じ建物の中にいるのに、会うことが出来ない。
悲しくて、悲しくて、子供のようにソファーの上で泣きじゃくりました。

家に帰りつくと、直ぐに藤田さんから電話がかかって来ました。
事情を話し、弁護士からのFAX原稿を、藤田さんに送りました。

その日の夜、バイトから戻ると、また里香さんに電話しました。
藤田さんが警察に連絡して、母のことを直接聞いて下さいました。
もう、12時近かったと思います。
すっかり目が覚めてしまって、これから眠れるだろうかと言った私に、
里香さんはこう言いました。
「詩篇127篇にあるでしょう。主は愛する者に眠りを与えられるって。」

電話を切った後、聖書を開き、詩篇127篇を声に出して読みました。
詩篇127篇1~2節
「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きは空しい。
 主が町を守るのでなければ、守る者の見張りは空しい。
 あなたが早く起きるのも、遅く休むのも、辛苦の糧を食べるのも、それは空しい。
 主は、その愛する者に眠りを与えられる。」

布団の中で、詩篇4篇を静かに歌いながら、その夜は眠りにつきました。
詩篇4篇(詩篇抄集4B)
「義のいけにえを捧げまつれ、主をば信じて依り頼めよ。
 多くの人はつぶやき言う。たれか良きこと示しえんや。
 主よ願わくは我の上に、御顔の光照らしたまえ。
 豊かな穀と酒に勝り、なれは喜び与えたもう。
 我、安らかに、伏し眠らん。主のみ我をば、守りたもう。」

土曜日に塩光長老に電話をして、明日藤田さんも交えて、長老会でこのことを相談
したい、とお話しました。

日曜日に奥の小部屋で、スミス牧師と塩光長老と菅野さんと藤田さんと里香さんに
(カノンちゃんも)お集まりいただき相談しました。

スミス牧師は私に、母への手紙を書き、聖書と一緒に母に渡しなさいと言いました。
警察は律法の仕事をしている、私たちは福音の仕事をするのだと。
母がこの機会に自分の罪を悔い改め、救いが与えられるよう、祈りながら全てのこと
を
行いなさい、と言われました。

その日の夜、母へ短い手紙を書きました。
「お母さんへ
 私はあなたを愛しています。
 これからどんなことがあっても、あなたを愛し続けます。
 主が私たちと共にいます。
 だから、主の救いを信じて、祈りながら待っていて下さい。

 主は憐れみ深く、情け深い神。
 怒るのに遅く、恵みと真に富み、恵みを千代も保ち、
 咎と背きと罪を赦す者(出エジプト34:6~)」

自分の部屋で、98年のバイブル・キャンプのテープを聞きながら、
母への手紙を書きました。
2千年問題を前に、教会全体でその準備をしている時のキャンプです。
スミス牧師と塩光長老が言っていました。
「全ての災厄や大災害は、常に主の民が鍛えられるためにある。
 私たちは、詩篇91篇の信仰をもって、
 この試練に立ち向かっていかなければならない。」

聖書を開き、詩篇91篇を声に出して読みました。

詩篇91篇1~6節

いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。
私は主に申し上げよう。「わが避け所、わが砦、私の信頼するわが神。」と

主は狩人の罠から、恐ろしい疫病から、
あなたを救い出されるからである。

主はご自分の羽で、あなたを覆われる。
あなたは、その翼の下に身を避ける。

主の真実は、大盾であり、砦である。

あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない。
また、暗闇に歩き回る疫病も、真昼に荒らす滅びをも。

月曜日、朝早く起きると、家中を掃除し始めました。
母が帰って来るまでに、家中をピカピカにしておきたかったから。

お昼過ぎまで、掃除を続け、ふと時計を見ると1時を指していました。
ジュニア・ホーム・コンサートが始まる時間だ、と気づきました。

私は埃だらけで、シンデレラみたいに、舞踏会に行きたいと思いました。
みんなに会いたいと。

スミス家に到着したのは、3時過ぎでしょうか。コンサートは終わった後でした。
出会う人全てが、優しく声をかけてくれます。
志津子さんは私を抱きしめて、I love you と言ってくれました。
夕飯を食べづに帰ろうとする私に、シルヴィアさんはお弁当を持たせてくれました。

私は愛されている。全ての人々に愛されている。
何故なら、私は神に愛されている子供だから。

火曜日の午後、母への手紙と聖書を携えて、六本木の弁護士事務所へと向かいまし
た。
約束の時間が来るまで、喫茶店でお茶を飲んでいました。
そこで携帯に、藤田さんから電話がかかって来ました。そして、こう言いました。
「担当の弁護士と話をしたけれど、お母さんは大丈夫だ。直ぐに、何の問題もなく
帰ってくる。」

神様は、祈りをきかれたのだ。もう何も心配はいらない。
最初から全て、神さまの恵みとご計画の内にあったことなのだ。

安心して、温かいココアを飲み干し、父が来るのを待って、一緒に弁護士事務所へと
向かいました。
母は、12月3日に私の元へ帰されます。

みなさんのお祈りに感謝します。
主の御名は永遠にほむべきかな。ハレルヤ

2003/11/29  聡子










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