Subject:
いのちのことば社 新聖書講解シリーズ 詩篇11篇 富井悠夫著
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2003/12/04 11:16
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

注解書の、白本を見て、まとめました。

■題:

真のよりどころ

■内容区分:

1-3節 友人の勧告
4-7節 信仰による応答

■講解:

□「鳥のようにおまえたちの山に飛んでいけ」:

「鳥のように」と言っていることによって、ダビデが不安な状態の中にいると言うこ
とが、回りの者たちには感じられる。「飛んでいけ」とは、「逃げなさい」と言うこ
とで、ダビデが、鳥のような状態にあるので、隠れる場所や、山に逃げなさいと友人
たちは進める。

「山に逃げる」と言うことは、創世記19:17を思い出す。ロトとその家族の避難
所について指示をしているようである。6節がソドムとゴモラに対するさばきの様子
を表しているとすれば、ダビデはロトの信仰を思いながら、この詩篇を作ったのかも
しれない。

□4節について:

四節の、「王座」とは、詩篇9:7と同じようにさばきの座と言うことを表してい
る。

「まぶた」で調べるとは、よく見るということを意味している。「人の子ら」という
表現を使っていることによって、人は、神の前ではちりにすぎない者であることがわ
かる。

「調べる」という言葉は「見通す」という言葉と同じで、見るだけではなく、識別し
て、区別するという意味がある。

□5節について:

4節に続いて、「調べる」が繰り返されているが、主はすべての人を調べて、悪者と
正しい者を区別される方である。

創世記18:22に記されている、神とアブラハムの対話から、神が、悪者と正しい
者を区別されることに、十分慎重であることが分かる。

このような判別の結果として、ソドムとゴモラから救われるにふさわしいものは、ロ
トの家族だけであることが分かる。

□6節について:

六節は、ソドムとゴモラに下った、神の裁きを表していて、悪者の滅びと、正しい者
に対する救いが確かであることを信じて祈っている(詩篇140:10)

「網を張る」と書かれているが、それは、神様が上から網をかぶせて一気に打つと言
うことである。悪者は逃げることができない小鳥のように、神の裁きの網にかかって
しまった。

「杯への分け前」について書かれている、箇所としては詩篇75:8を参照された
い。

□結論:

主を拠り所とする者は、平安が保たれ、その行いは、平和と正しさである。黙示録2
2:11に、「不正を行う者はますます不正を行い、汚れた者はますます汚れを行い
なさない。正しい者はいよいよ正しいことを行い、聖徒はいよいよ聖なる者とされな
さい」と書かれているとおりである。

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