Subject:
詩篇13篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2003/12/15 11:02
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

●構造

A 1 主よ。御顔を隠して、忘れないでください
    B 2a 私の心は悲しんでいる
        C 2b 敵が勝ちおごっている

A 3 主よ。目を注ぎ、私が死なないようにしてください
        C 4 敵が勝ったと言わないように
    B 5-6 私の心は喜んでいる

●構造の説明

この詩篇の構造は色塗りをすると比較的はっきりしていることに気が付く。

この詩篇も前半と後半に分かれているが、それぞれがとも3つに分かれABCの対比に
なっている。

Aで詩人は2つのことを願っている。1つは自分がどのような状態にあるのかを見てく
ださいということである。1節では御顔を隠さないでくださいと言っている。3節では
目を注いでくださいと願っている。もう1つは忘れないでくださいということであ
る。1節で詩人は忘れないでくださいと願っているが、神に忘れられると3節にあるよ
うに死んでしまう。

2aと対比されているBのテーマは4節にではなく、5-6にある。ここで色塗りができる
言葉は「私の心」である。2節で詩人は敵がいるので、悲しんでいるが、5-6では救わ
れたので喜んでいる。

2bと4節はCである。この箇所で対比されているのは敵が勝っているということであ
る。詩人は敵が勝ったと言っていて、実際に勝っているのを見ている。それで彼らが
喜ばないようにと願うが、それは5節にある詩人が喜ぶという言葉と同じである。

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