Subject:
いのちのことば社 新聖書講解シリーズ 詩篇13篇 富井悠夫著
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2003/12/19 12:12
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

注解書の、白本を見て、まとめました。

■題:

苦難の中で歌う

■内容区分:

1-2節 長引く苦難のやみ
3-4節 死の眠りからの守りを求める
5-6節 主に歌を歌う

■講解:

この詩篇には「いつまでですか」という言い方が四回出てくる。それは、長さだけで
はなく、「どこまでですか」という範囲の問題でもある。

1節は主に対する苦難の訴えである。これは、激しい訴えのことばである。主の御顔
が自分の方に向いて下さっていることが確認できれば、苦難を忍ぶことはできる。

2節は自分ひとりで耐えなければならない苦しみと悲しみが表現されている。「自分
のたましいのうちで思い計る」とは、夜のひとりだけの不安の状態を表している。

3節の目を注ぐとは、文字通りに注目することで、ダビデは神様の目を恐れずに望ん
でいる。それは、上野目がダビデの目に光り、力を与えるからである。

「目を輝かす」とは不安からの希望を与えられた状態を表している。ヨナタンがミツ
バチの巣から密を取って食べた時に、彼の目が輝いたと書かれているように、肉体的
な回復を祈っていると解釈できるが、霊的な意味での回復というところが見落とされ
てはならない。

5節は神の恵みにすべてをゆだねることから来る心の平安さを表している。苦難の中
では神の恵みだけが頼みの綱である。ダビデの心に喜びが与えられたのは恵みによ
る。

6節に、「私は主に歌を歌います」とあるが、その理由は、「主が報いて下さった」
と言うことである。苦難、迫害の中にあってダビデがサウルに対して行ったことは、
「悪を持って悪に報いない」と言うことであった。

試練の中にあって正しい道を歩み者には、神から豊かな扱いが与えられる。それは、
ダビデの確信であり、体験であった。信仰を揺さぶる試練の中で、神の恵みと真実を
信じて歩む時、信仰から信仰へと成熟させて下さる神の扱いを体験することができる
のである。

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