Subject:
詩篇14篇 他の詩篇と比べる
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2003/12/26 11:18
To:
<saiwainet@egroups.co.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

詩篇14篇と詩篇13篇と詩篇12篇の構造を一緒に見て考えました。

■詩篇12篇:

□構造:

1-2 偽りが満ちているので聖徒が消えているので救いを求める
   (2節の状態なので、1節のように見える ので救いを求める)

 3 偽りが消えるように
  4 その偽りのことばの内容 「我らが裁き主」

  5 主のことばの内容 「主は立ち上がる(主は裁き主)」
 6 主のことばは消えない(聖書)

7-8 悪が横行しても主は誠実な者を守られる(消えない)
   (8節の状態であっても7節の状態になることを確信する)

□説明:

1-2節と7-8節は並行していて、最初は偽りが満ちている状態で、聖徒は消えてしまっ
ている。しかし、最後で、悪者が横行しても主が誠実な者を守られるので、誠実な者
は消えないと言っている。

真ん中では、偽りが消えるように、しかし、主のことばは消えないと言っている。4
節と5節はそれぞれのことばの内容である。本当の裁き主は主である。

■詩篇13篇:

□構造:

1a いつまで 主 忘れる   - 3a 主 目を注ぎ 答える
1b いつまで 主 顔を隠す  - 3b 主 目を輝かせる

2a いつまで 私 悲しむ   - 3c 私 死の眠りにつかないように
2b いつまで 敵 勝ちおごる - 4a 敵 勝ちおごらないように

4b1 敵 喜ぶ
 4b2 キー 私はよろめく
 5a そして 私は恵みに拠り頼む
5b  私 救いを喜ぶ

6a 主に歌を歌え
 6b キー 主が私に報いた

□説明:

この詩篇の構造は14篇に似ている。「ABC」の構造である。

1-4a節でいつまでですかを、4回も繰り返していっている。1-2節の「いつまで」は
4回それぞれに分ける。そして、それぞれを3-4a節に当てはめることができる。

4b-5節は、「ABBA」になっている。Aで、最初は敵が喜んでいるが、最後では私が喜
ぶようになっている。真ん中の初めに接続詞がある。最初はよろめいているが、最後
では恵みに拠り頼んでいる。

6節で、私は主が私に報いて下さったことを歌っている。

■詩篇14篇:

□構造:

1a 「神はいない」
 1b 善人はいない
2 悟者はいない(=主を恐れる者)
 3 善人はいない

4a 不法者は知らない(主は義人と共にいることを)
 4b 民を迫害し、主を求めない
5 恐れに恐れ キー 主は義人とともに
 6 民を迫害する キー 主は避け所

7 ハレルヤ
 (義人がいっぱいいる)
 (主がとりこになった御民を帰されたので)

□説明:

この詩篇の構造は詩篇13篇に似ている。「ABC」の構造である。

詩篇14篇の問題は、「神はいない」と言うことである。そのために、善人がいなく
なっている。これは、1-3節に書かれている。

また、解決は4-6節に書かれていて、神様が正しい裁きを行い、義人と共にいて下
さると言うことである。

7節が少し出っぱっている。ここは、勝利の歌を歌って、喜んでいる。最後には、善
人がいなくなっていたのに対して、善人がたくさんになっている。それは、主がとり
こになった御民を帰して下さったからである。

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