Subject:
詩篇18篇
From:
伊藤 由美 <yumimama@bmmn.bias.ne.jp>
Date:
2004/01/19 23:09
To:
saiwainet@egroups.co.jp

伊藤由美です
詩篇18篇の構造を送ります

【構造】
A 1~3 主は岩 呼び求める者に敵からの救い 
B 4-15 主が王座で祈りを聞く→地が震える(理由:主が降りて来て↓裁く)
C 16-18 敵:主がダビデを敵から守る(主がダビデを高く↑する)
       キー:敵はダビデより強い
       キー:主がダビデを愛している

中心 a 20-24 主の契約の真実:主がダビデの義に報いる
                 (キー:ダビデが主の道を守る)
b 25-29 主は全きお方(キー:貧しい者を救い、光を照らし、力を与える)
b 30-32 主の道が完全(キー:主のみが岩)
a 33-36 主の謙遜:主がダビデを強める

C 37-42 敵:ダビデが敵を打つ(主が敵を低くする↓)
B 43-45 異邦人たちがダビデの言うことを聞く→彼らが震える(理由:ダビデが頭に上げられる↑)
A 46~50 主は岩 敵に復讐して救って下さる
      49-50 それゆえ賛美、新しい王の支配

【考察】
・18篇はヘブル語の対訳では「そして」から始まる。これは17篇の続きということだろうか?
実際、17篇の祈りの成就と言うこともできるように思える。
・「岩」「謙遜」「王」「ダビデのすえ」「諸国の民を従わせる」などから
新しい王であるキリストの支配を連想するのだが、この結論の導き出され方がよくわからない。
・事実上のキアスマスにしたのは、25-29と30-32が「完全(ターミム)」で共通しているからであるが、
流れとしては、前半(1-29)で祈りの成就を見て、
後半(30-50)では諸国の征服と関連して未来の話として分析したい気がする。