Subject:
富井さんの注解書(こう)
From:
"Koh Aoki" <koh@arkios.co.jp>
Date:
2004/02/05 8:27
To:
"saiwainet" <saiwainet@egroups.co.jp>

こうです。富井さんの注解書の詩篇20編をまとめました。
 
題:王のための祈り
 
この詩篇はダビデの賛歌という表題がつけられているので、神の民に対して、王ダビデが、神からの救いを求める祈りの手本を教えている。表題についてのもうひとつの理解はダビデのための賛歌ととって、ダビデ以外の詩人が作ったものと考えるものである。しかし、作者がどちらであってもその内容は民が王のために祈ることを教える詩篇である。
 
構造
1-5王のための祈り
6-8勝利の確信
9-神の民の願い
 
この詩篇は「あなた」のためであり、あなたとは「油注がれたもの」や「王」である。王は戦いに出陣しようとしている。この詩篇は王の出陣に先立って、ささげ物が主にささげられ、勝利の祈願をした時に、民が声を合わせて歌ったもであろう(1サムエル7:9、13:9)。
4と5節の「あなたのすべてのはかりごとを」「あなたの願いのすべてを」と表現されてるのは王の計画が実現し敵を打ち破ることができるようにと祈っている。6節では「知る」「救う」が完了形なので確信が表明されてる。8節も完了形なのでイスラエルの歴史における具体的な例を考えている。それか6節と同じように確信を表す完了形とも取れる。9節では民の救いは王にあり、王が民の期待にこたえられるように、神からの勝利を願う。
私たちの祈りは王なるキリストが勝利へと進むことであり、その王とともに勝利の喜びを味わうことである。
 
 
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Koh Aoki
koh@arkios.co.jp
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