こんにちは。菅野みくにです。

聖書のストーリーの中で、王の勝利が民の勝利であると言っているストーリーを続け
てみました。

●ローマ人への手紙5章：アダム

この箇所は王の救いが民の救いであると言っている箇所ではない。ここは王の堕落は
民の堕落であるという箇所である。

最初に創造された人間であるアダムは、神様からの試験に失敗して、合格しなかっ
た。そして、堕落してしまった。本当は彼は全世界を治めるはずであった。そして、
全世界を祝福し、もっと発展させなければならなかった。しかし、ひとりの人である
アダムが罪を犯したことによって、死が入り、死が全人類に広がった。アダムだけが
罪を犯したのではなく、全人類が罪を犯したから、全人類が堕落した。

このストーリーはキリストのストーリーと逆の話である。アダムは失敗したが、完全
なキリストは成功した。

●第一コリント人への手紙15章：キリスト

このストーリーは王の救いが民の救いであると言っているストーリーである。ここは
アダムのストーリーとは逆で、本当の王（メサイヤ）であるキリストが救われること
によって私たちが救われると言うストーリーである。

このストーリーについてはたくさんの箇所を挙げることができるが、今回は聖書箇所
の代表として第一コリント人への手紙１５章を見てみました。

キリストは祭司であり、王であり、預言者であられます。そして、私たちの罪をきよ
めるために、御父が私たちに送ってくださったのです。キリストは何の罪もなくきよ
いお方なのに、私たちの罪をきよめるために世に来て十字架にかかって死んでくださ
いました。しかし、それで終わっているのではないのです。復活されたのです。復活
がなければ、私たちは今もなお、自分の罪の中にいるのです。キリストが、十字架に
かかって血を流して死んでくださり、よみがえられなければ、使者の復活はないので
す。アダムにあって、すべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人
が生かされるのです。

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