Subject:
詩篇22篇 後半の構造
From:
"+mikuni@kanno.com" <mikuniML@kanno.com>
Date:
2004/02/19 12:07
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは。菅野みくにです。

詩篇22篇の後半(22-31節)の構造についてまとめました。

後半は大きく二つに分けることが出来る。22-25節と26-31節に分けること
が出来る。22-25節では、特にイスラエルの賛美である。26-31節は、特に
イスラエル+異邦人の賛美である。

また、その二つに分かれた所の共通点、対比されている所は、理由があると言うこと
である。22-25節の理由は24節にあって、26-31節の理由は28節にあ
る。

この二つの理由は全く違うように思うことが出来るが、同じ事を言っているのであ
る。ただ、違う言い方で言っているだけである。

後半の構造(22-31節)は次の通りになっている。

22-25節 
 a 22節 会衆の賛美
  b 23-24節 民のさげすみから救われた
 a 25節 会衆の賛美

26-31節 
 a 26節 食べて賛美する
  b 27-28節 主は王の王 民の救い(王の救いは民の救い)
 a 29-31節 食べて賛美する

この構造を確かめるには前半を見るべきである。前半では民にさげすまれていたが、
後半では民の中で賛美されている。これは、6-10節と22-25節の対比である。

前半では神様が忘れていて、いなくなり、遠く離れてしまっているようだったが、後
半では、民が神様を思い起こし、異邦人が集まってきている。これは、1-5節と26-31
節の対比である。

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