Subject:
詩篇29篇 研究のための下ごしらえ(ケイヤ)
From:
Date:
2004/04/12 11:00
To:
<saiwainet@yahoogroups.jp>

こんにちは、+KeiyaKannoです。

●構造

A 1-2 主に栄光と力を帰せよ

    B 3 主は水の上におられる

        C 4-9 主の声の力強さ

    B 10 主は大洪水の時に着座された

A 11 主は民に力を与える

●構造の説明

この詩篇の構造からも分かるようにこの詩篇で強調されていることは主がさばき、つ
まり再創造をされているということである。主がさばきをなさるのは再創造のためで
あるそれはノアの洪水からもよく分かる。

●気が付いたこと

・この短い詩篇に「主」という言葉は18回、「声」という言葉は7回でてくる。

・この詩篇で「主の声」は強調されているが、この声というテーマは主が言葉で全世
界を創造されたことを思い出す。しかし、この詩篇で主は創造されているのではな
く、さばきを行われている。

・1, 2節の言い方は詩篇96:7-9aの言い方と同じである。しかし、詩篇96篇の方では
「主に帰せよ」という言い方が「主にささげよ」という言い方になっている。また
「聖なる飾り物を着けて・・・」の前に「ささげ物を携えて、主の大庭に入れ」とい
う1行がある。詩篇96篇にでてくるということは第1歴代誌16:28, 29にもあるという
ことである。

・1節の「力ある者の子ら」という言い方はヘブル語の直訳では「神々の子ら」とい
う言い方になっている。これは誰の事なのかはよく分からないが、創世記6章では神
を信じる人たちのことを指している。

・1節にある「栄光を主に帰せよ」という言い方は詩篇115:1を思い出させる。

・3節から主の声の話が出てくるが、最初にでてくる「水」のテーマは2つの箇所を思
い出させる。1つは創世記の最初でまだ全世界が水で覆われていた時に主の霊が水の
上を動いていたという所である。もう1つは10節との関係でノアの洪水を思い出す。

・10節の大洪水というと、すぐにノアの洪水を思い出すが、これが詩篇29篇とどのよ
うなつながりにあるのかはよく考えなければならない。

●研究課題

・詩篇96篇との対比
・創造、そして新しい創造、の座の洪水との関係

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